「靖国神社の真実を伝えたい」 旧日本軍兵士の息子が語る悔恨と決意

「靖国神社の真実を伝えたい」 旧日本軍兵士の息子が語る悔恨と決意

新華社 | 2026-04-23 19:38:15

靖国神社の前で自作の冊子を手にした長谷川順一さん。(4月8日撮影、東京=新華社記者/李林欣)

 【新華社東京4月23日】「東京の戦争遺跡を歩く会」の長谷川順一会長(89)は千代田区の靖国神社前で「ここには加害の歴史がたくさん詰まっている。靖国神社の本質を啓発したい」と語った。

 1937年生まれの長谷川さんは新宿区議を30年近く務めた後、2010年から靖国神社のガイドツアーを実施。その回数は400回を超える。案内の際は長年かけて収集、整理した資料をまとめた冊子を配り、同神社が戦争犯罪を隠蔽し、侵略の歴史を美化してきた実態を伝えている。

 中国侵略戦争に従軍した父を持つ長谷川さんは、戦後に人生を振り返り、靖国神社の背後にある真実の歴史を語る責任を痛感したという。「靖国神社は平和な場所に見えるが、実際は至る所に侵略の歴史が刻まれている」と指摘する。

 近代以降、日本は対外戦争を繰り返し、甲午戦争(日清戦争)、日露戦争、中国侵略戦争、太平洋戦争の膨大な戦死者が靖国神社に祭られた。

 靖国神社は1978年に東条英機ら14人のA級戦犯を合祀した。長谷川さんは中国や韓国など、かつて日本の侵略を受けた国にとって到底受け入れられないものだと語る。

 長谷川さんはこれまでに3度南京を訪れて謝罪し、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館を参観。2018年には「私は70歳と80歳の時に父に代わって謝罪した。90歳になったら再び南京を訪れたい」と記している。

 日本の右翼勢力は侵略を美化し、戦争を肯定する「靖国史観」を若い世代を中心に浸透させるため、靖国神社を利用している。

 長谷川さんは「靖国神社は近年、桜の名所としてアピールするなど、普通の神社を装っている」と語る。意図的に侵略の歴史を隠蔽し、美化した神社を参拝した人は、間違った歴史認識を持ちやすいという。

 だからこそ「より多くの人に靖国神社の真実を知ってもらいたい」と決意し、この場所に立ち続ける。(記者/李子越、李林欣)

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