
ボランティア活動に参加する宋紅昌(そう・こうしょう)さん(左)。(3月12日撮影、許昌=新華社配信/王永濤)
【新華社鄭州4月15日】中国の農村ではシルバー世代が自発的に社会参加することで、助け合いの輪が広まっている。
河南省許昌市襄城県の高齢者ケアボランティア協会は毎週、県内に点在する村を巡回している。チームメンバーの80%以上は、還暦を過ぎた高齢者が占める。この「シルバーグループ」は「老帮老」(高齢者同士が支え合う)スタイルで、村のより高齢の住民に生活で最も必要とされる、温かい食事や訪問散髪、老眼鏡の提供などの支援を届け、時には寄り添って話し相手にもなっている。
同協会の発起人である宋紅昌(そう・こうしょう)さんが故郷でこのボランティア組織を立ち上げたのは12年前。当時、わずか15人で始めた活動は、今では延べ5千人以上が参加し、支援の範囲も食事の提供から、医療、理美容、修繕、文芸パフォーマンスなどさまざまな分野へ拡大している。

ボランティア活動の現場で食事する高齢者たち。(3月12日撮影、許昌=新華社配信/王永濤)
同県のケースは決して珍しい例ではない。中国では、高齢者によるボランティア活動「銀齢行動」が教育、文化、農業、基層ガバナンスなど多様な分野に広がっている。「銀齢講学計画」は累計数万人の退職教員が農村での教育支援を行い、「銀髪幇幇団」は各地のコミュニティーで住民トラブルの調停、ごみの分別、近隣の互助活動に参加している。世界保健機関(WHO)が提唱する「アクティブ・エイジング」が中国の大地にしっかりと根付きつつある。
現在、中国の60歳以上の人口は3億人を超え、正式に「中程度の高齢化社会」へと突入した。「老帮老」モデルは、社会における高齢者の人的資源を活性化させた。比較的年齢の若い高齢者は時間、経験、情熱があり、サービスの提供者であると同時に、将来的にはサービスを受ける側となる潜在的受益者でもある。(記者/史林静、王前慧)

ボランティア活動の現場で老眼鏡を試着する高齢者。(3月12日撮影、許昌=新華社配信/王永濤)

警察官による詐欺防止の呼びかけに耳を傾ける高齢者ら。(3月12日撮影、許昌=新華社配信/王永濤)

ボランティア活動に参加し高齢者の視力を検査する医師。(3月12日撮影、許昌=新華社配信/王永濤)