萌えグッズや遊覧船 進化を続ける北京の花見

萌えグッズや遊覧船 進化を続ける北京の花見

xhnews | 2026-04-12 18:36:15

北京・玉淵潭公園の売店でオリジナルグッズを選ぶ人。(北京=新華社記者/楊淑君)

 【新華社北京4月12日】中国の伝統祝日・清明節前後の北京市の玉淵潭公園。見頃を迎えた桜の木の周りでは若者たちが丸々とした小鳥をモチーフにした冷蔵庫用マグネットを手に持ち、写真を撮っていた。

 白い体に黒い目、長い尾を持つ愛らしい小鳥の名は「桜小北(インシャオベイ)」といい、玉淵潭の今年の桜シーズンで一番の人気キャラクターとなっている。

 桜小北は、玉淵潭公園でここ数年人気を集めているエナガをモチーフに同園が開発したキャラクターで、ぬいぐるみバッジやしおり、冷蔵庫用マグネットなどオリジナルグッズを展開している。ゆるキャラ系のかわいさから人気は瞬く間に広がり、学生かばんやスマートフォンにぶら下げられた様子がソーシャルメディアにも投稿されている。

 桜小北のヒットは偶然ではない。「萌え文化」を好む現代の若者の心を捉えた。同園文創(文化クリエーティブ)経営センターの郭欣(かく・きん)主任は「以前の花見客は写真撮影やソーシャルメディアへの投稿が中心だった。今の若者は(充足感や癒しなどの)感情を満たすためにお金を使うことをいとわない。われわれも花見を遊びや体験に変えようと工夫している」と語った。

北京・北小河で櫓こぎ舟に乗る人たち。(北京=新華社記者/宋依黛)

 北京の桜の楽しみ方は観賞から体験へ進化しつつある。朝陽区の北小河では今春から水上遊覧コースが開設され、花見に水上からの視点が加わった。数千本の桜が植えられた4・2キロの川沿いを櫓(ろ)こぎ船でゆっくり進めば、絵画の中に入り込んだかのような気分を味わえる。

 川の両岸はさらに活況を呈している。桜並木のマルシェではジャズの演奏やマジックショー、演劇を楽しめるほか、桜の特製コーヒーを味わい、オリジナルグッズを購入することもできる。

 北小河の近くに住む呉さんは「以前はただ花を眺めるだけだったが、船から景色を楽しみ、マルシェを散策し、グルメを味わうなど盛りだくさんだ」と感慨深げに語った。

北京・北小河で櫓こぎ舟に乗る人たち。(北京=新華社記者/宋依黛)

 花の香りを楽しみ、かわいいグッズを買い、遊覧船に乗り、マルシェを散策する。桜は今、体験や思い出を持ち帰り、共有し、買い物やレジャーを楽しむライフスタイルの一つになりつつある。郭主任によると、玉淵潭公園の桜アイスクリームの販売数は多い時で1日1万本に達し、桜の季節だけで売り上げは数百万元(1元=約23円)に上る。北京朝陽文旅発展集団の朱夢嬌(しゅ・むきょう)企画運営部経理は、北小河の遊覧船のチケットは発売初日の午前中だけで200枚以上売れたと明らかにした。「花見+(プラス)」経済は着実に広がりを見せている。(記者/楊淑君、宋依黛)

北京・玉淵潭公園で桜を撮影する人。(北京=新華社記者/楊淑君)

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