脱サラし中国・大連でラーメン店を開業、夢かなえた日本人

脱サラし中国・大連でラーメン店を開業、夢かなえた日本人

新華社 | 2026-04-09 11:29:16

大連市の小野家拉麺の厨房で、従業員に麺のゆで方を教える小野光規さん(手前)。(2025年11月8日撮影、大連=新華社記者/張博群)

 【新華社大連4月9日】「皆さん、こんにちは。小野と申します。当店の濃厚な豚骨しょうゆラーメンを味わいにぜひお越しください」。中国遼寧省大連市にある「小野家(おのや)拉麺」の創業者、小野光規さん(49)は、動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」のライブ配信でよどみない中国語を使い、自身の店を紹介した。

 小野さんは宮城県仙台市の出身。東北大学で中国哲学を専門に研究した。27歳の時には、中国語を学ぶため吉林省に派遣された。1年間の留学生活で、中国の文化や習慣などへの理解が深まり、心に残る思い出ができた。

 2020年9月に宮城県大連事務所の所長として中国に赴任。大連には日系企業や在住日本人も多く、3年半の間に日本人の友人や地元の知り合いが大勢でき、大連には深い思い入れがあるという。

 24年3月に任期を終えて日本に帰国したが、ほどなくして退職、再び大連に戻った。実は小野さんは子どもの頃から定年後にラーメン店を開くのが夢だった。50歳が近づき、定年まで待っていられないと感じ、今すぐ行動を起こそうと考えるようになったという。「中国では日本食の人気がますます高まり、需要も旺盛。それならいっそのこと中国でラーメン店を開いて、長年の夢をかなえようと思った」。

大連市の小野家拉麺の厨房で食材を準備する従業員。(2025年11月8日撮影、大連=新華社記者/張博群)

 食事時が終わって店がすくと、小野さんは「抖音」のアプリを開き、ライブ配信でフォロワーと交流する。「中国のソーシャルメディアはとても発達しており、ライブ配信がいいPRになる。大勢の人たちが抖音で店を知り、食べに来てくれる。自分でもライブ配信でセットメニューや新商品を紹介したり、日本のグルメを発信したりしている。ライブ配信を数多くこなしたことで、中国語も上達した」と語った。

 今や小野さんは、インターネット上である程度知られるようになった。ラーメン店の仕事だけにとどまらず、毎週、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で日本語のライブ配信を行い、日本の視聴者に中国の商品やグルメ、文化、習慣などを紹介している。

 中国で長年の夢をかなえた小野さん。ネットを通じてより多くの中国人に日本を知ってもらい、より多くの日本人に中国を理解してもらうことで、両国の人々が食を通じてさらに関係を深められればと語った。(記者/張博群、武江民)

大連市の小野家拉麺でラーメンを味わう客。(2025年11月8日撮影、大連=新華社記者/張博群)

大連市の小野家拉麺で、厨房で麺をゆでる小野光規さん。(2025年11月8日撮影、大連=新華社記者/張博群)

大連市の小野家拉麺でラーメンを味わう来店客ら。(2025年11月8日撮影、大連=新華社記者/張博群)

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