
黒田さんの店「文匠大阪日式料理」の一角。(2025年11月8日撮影、大連=新華社記者/武江民)
【新華社大連4月3日】日本列島と海を隔てて向かい合う中国遼寧省大連市に「大阪グルメ」を売りにする居酒屋がある。テーブルが4、5卓あるだけの、こぢんまりした店内はいつも満席で、多くの中日両国の客が店主の黒田敬治さんと楽しく語り合っている。野球や大阪ローカルグルメ、両国にまたがる人生の物語など話題は尽きない。
大阪で飲食業に携わっていた黒田さんは2005年、50歳の時に先輩の紹介から大連市の日本料理店で料理人として働くこととなった。海産物が豊富な同市には長い海岸線があり、黒田さんの目には日本の多くの都市と似ているように映った。週末、時間があれば友人とゴルフを楽しみ、その後居酒屋で酒を飲むのが最も心地よい時間だと黒田さんは話す。
20年の大連生活で、黒田さんは中国の発展の速さを感じている。妻となる小文さんと出会い、妻の名を冠した自らの日本料理店「文匠大阪日式料理」も開いた。

食材を処理する黒田さん。(2025年11月8日撮影、大連=新華社記者/武江民)
客をもてなすのが好きな黒田さんは、少しぎこちない中国語で料理をおすすめする。20年が経ち、黒田さんはすっかり大連の生活に溶け込んでいる。中国の東北料理をこよなく愛し、白酒(中国の蒸留酒)を好む。黒田さんにとって、大連は第二の故郷となっている。
黒田さんは自身の店を、単なる飲食店ではなく、古くからの友人と会い、新しい友人と知り合う場所でもあると紹介する。「できれば店をずっと続けていきたい。もっと多くの人に大阪グルメの魅力を感じてほしい」と語った。(記者/武江民、張博群)

店内で忙しく働く黒田さん。(2025年11月8日撮影、大連=新華社記者/武江民)