海南省、「一粒の種」を巡る中国の技術力を世界と共有

海南省、「一粒の種」を巡る中国の技術力を世界と共有

xhnews | 2026-03-12 09:43:00

中国農業科学院国家南繁研究院の実験拠点で大豆の生育状況を確認する、アフリカ科学院院士(アカデミー会員)のダコラさん(左)。(2025年6月6日撮影、海口=新華社配信)

 【新華社海口3月12日】中国海南省自由貿易港の重点パークの一つ、三亜崖州湾科技城では、中国と海外の農業科学技術交流が日常となっている。

 自由貿易港の政策的優位性と熱帯気候を生かし、同省は種子産業のイノベーション基地「南繁シリコンバレー」の建設を進め、グローバルな種子産業の交流・協力の大型プラットフォーム構築を目指している。多くの留学生や外国人農業研究者が調査やビジネスのために訪れ、「一粒の種」を巡る中国の取り組みを探究している。

中国農業科学院国家南繁研究院の実験室でアフリカの研究者と交流する、アフリカ科学院院士(アカデミー会員)のダコラさん(中央)。(2025年12月15日撮影、海口=新華社配信)

 アフリカ科学院院士(アカデミー会員)のダコラさんは2024年に崖州湾科技城にやって来た。中国の専門家らと共同で窒素固定能力の高いグリーン(環境配慮型)大豆品種の選抜育種に取り組み、生産過程における窒素肥料の施肥量削減を目指している。ダコラ氏は、海南省とアフリカは気候や農業に類似性があると指摘。同省の開放的で包容力のある研究環境と豊富なイノベーション資源が、種子産業の協力に非常に適していると語った。

 ダコラさんのサポートの下、エチオピアのゲブレワヒドさんが中国農業科学院国家南繁研究院で博士研究員(ポスドク)として研究を行っている。所属する研究チームは新型の人工知能(AI)アルゴリズムを開発し、ビッグデータやAIなどの技術を活用して、新品種の選抜育種のスピードを高めている。

海南省三亜市崖州湾科技城のバナナ試験田でバナナを確認する、パキスタンの農業専門家ラザさん(右)。(海口=新華社配信)

 ゲブレワヒドさんは、農業はエチオピア経済の柱の一つだと強調。中国は農業生産や育種技術の革新などでリードしており、エチオピアは中国の経験を活用して技術格差を縮めることができると述べた。

 「一粒の種」を巡る協力は持続的に深まり、すでに豊かな成果を実らせている。中国熱帯農業科学院甘蔗(サトウキビ)研究センターは、効率の高いサトウキビ遺伝子組み換え体系を構築するとともに、収量や糖度が高く、害虫や除草剤への耐性を持つサトウキビの新たな遺伝資源を多数獲得した。

中国農業科学院国家南繁研究院の実験拠点で大豆の生育状況を確認する、パキスタンの農業専門家ラザさん(左)。(2025年6月6日撮影、海口=新華社配信)

 協力は研究レベルにとどまらず、優れた種子が次々と海南省から世界へ広がっている。中国種子集団は海南自由貿易港の政策的優位性を生かし、これまでに100余りの品種を輸出し、ベトナムやパキスタン、バングラデシュなど30余りの国と地域でハイブリッド水稲技術の試験と普及を進めていると共に、世界各地から100余りの熱帯果物と野菜の品種を導入して試験栽培を行い、中国市場により多様で良質な農産物を提供することを目指している。(記者/羅江)

海南省三亜市で開催された2025年国際食糧イノベーション・持続可能発展フォーラムと第2回中南米持続可能な食糧イノベーションフォーラムの様子。(2025年12月7日撮影、海口=新華社記者/楊冠宇)

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