中国・フフホトでバイオ製造業の集積進む ワクチンなど成長分野に

中国・フフホトでバイオ製造業の集積進む ワクチンなど成長分野に

xhnews | 2026-03-11 00:41:15

フフホト市のバイオ企業、内蒙古阜豊生物科技の実験室で研究に取り組む従業員。(資料写真、フフホト=新華社配信)

 【新華社フフホト3月11日】中国内モンゴル自治区のフフホト市が、バイオ製造業の発展を加速させている。第14次5カ年規画(2021~25年)期間中、地域の優位性を生かした現代産業体系の構築を進め、動物用ワクチンや合成生物学を特色とする産業クラスターを育成してきた。

 動物用ワクチンメーカーの金宇生物技術は、口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ワクチンの指定メーカーとして国内向け製造を担うほか、海外にも製品を輸出している。市内の製造拠点からは、家畜や家禽、ペット用のワクチンや診断試薬を積んだ冷蔵車が次々と全国へ向け出発していく。同社の石飛(せき・ひ)総務部経理は「口蹄疫ワクチンの全国シェアは35%を超え、過去10年で累計100億頭分以上を供給してきた」と語る。

 フフホト市には現在、関連企業95社が集まり、産業規模は年間200億元(1元=約23円)を超える。フフホト市科学技術局の汪馳(おう・ち)局長は「バイオ医薬品企業では材料費やエネルギー費用が総コストの60~80%を占めることが多い。フフホト市はこうした面で優位性がある」と指摘する。

設備の保守作業を行う金宇生物技術の従業員。(資料写真、フフホト=新華社配信)

 同市は、バイオ製造の原料として使われるトウモロコシが豊富なほか、電力料金や燃料価格も国内の他の産業集積地より安い。またデータセンターなどの計算力インフラが整い、計算力と産業の融合を進めやすい。産業パークの設備が充実し、大規模生産に適していることも強みだ。さらに、北方向への開放拠点であることは、製品輸出に有利な条件となっている。

 政府の支援策も企業のイノベーションを後押ししている。フフホト市は24~25年、バイオ製造関連企業の研究開発や生産を支援するため4211万元を支出した。

 フフホト経済技術開発区では現在、「バイオスマート製造バレー」の建設が進んでいる。基礎科学の応用研究、パイロット試験とデータプラットフォームの連携、産業クラスターの育成を柱に、バイオ製造業のエコシステム構築を目指す。フフホト市現代合成生物学研究院の閆建斌(えん・けんひん)院長は「科学技術、人材、資金、産業、政策の各分野の連携を深め、産業発展の新たな原動力を生み出す」と述べた。

 フフホト市ではすでにバイオ製造分野の国家級重点実験室が複数設立され、多くの研究成果が国家レベルの賞を受賞している。研究開発と産業集積の両輪で、バイオ製造業が新たな成長分野として発展しつつある。(記者/王靖、王雪氷)

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