
「嫦娥6号」の着陸機と上昇機の結合体が月の裏側に着陸するシミュレーション画像。(2024年6月2日、北京航天飛行制御センターのモニター映像、北京=新華社記者/金立旺)
【新華社北京3月11日】中国の全国人民代表大会(全人代)代表で、中国航天科技集団(CASC)五院(第5研究院)研究員の孫沢洲(そん・たくしゅう)氏は9日、中国の第4期月探査プロジェクトが着実に進んでいるとし、2026年に探査機「嫦娥7号」を打ち上げ、初めて月の南極に向かい、水氷が存在する証拠を探る計画だと述べた。
孫氏によると、嫦娥7号のミッションでは月の南極の地表環境や月壌、水氷などを調査し、月面の地形や成分、構造について高精度の探査を行う。
第15次5カ年規画(26~30年)綱要案は、「深宇宙探査」を109の重大プロジェクトの一つに位置付け、「第2期惑星探査プロジェクト、地球近傍小惑星防御プロジェクト、太陽系外縁探査プロジェクトの実施を検討する」と明記した。また、「国際月科学研究ステーションの建設を検討し、月探査プロジェクトを実施する」としている。
孫氏は惑星探査について、中国は今後、天問3号と天問4号を打ち上げる計画だと説明した。天問3号は火星でサンプルリターンを実施し、火星環境を探査する。天問4号は木星とその衛星を研究対象とし、木星周辺の空間や内部構造の探査を行う。
また、25年には中国の深宇宙探査が新たな重要な一歩を踏み出し、天問2号が中国初となる小惑星探査とサンプルリターンのミッションを開始した。孫氏は「天問2号計画では、まず小惑星2016HO3(カモオアレワ)の探査とサンプルリターンを行った後、メインベルト彗星311Pを探査する。ミッション期間は約10年に及ぶ」と述べた。