ハニ族文化を世界へ 中国全国政協委員・楊鈺尼さん

ハニ族文化を世界へ 中国全国政協委員・楊鈺尼さん

xhnews | 2026-03-06 15:11:16

ハニ棚田で楽作舞を踊る楊鈺尼さん。(2025年12月25日撮影、紅河=新華社配信/趙普凡)

 【新華社昆明3月6日】中国雲南省紅河ハニ族イ族自治州の楊鈺尼(よう・ぎょくじ)さんは、「95後」と呼ばれる1995~99年生まれの世代で、中国人民政治協商会議(政協)全国委員会の委員を務めている。楊さんは幼い頃からハニ族が築いた棚田群のそばで育ち、国家級無形文化遺産に登録されている伝統舞踊の「楽作舞」を学んできた。棚田が育んだ農耕文明とさまざまな民族が共存する生活の情景は、いずれも楊さんにとっての芸術の源泉となっている。

 時代の発展につれて、多くの伝統技術が次第に若者たちから忘れられ、ハニ族の無形文化遺産は断絶の危機に直面した。2013年にハニ棚田が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録をきっかけに、ハニ族の無形文化遺産を守りたいという思いが楊さんの心に芽生えた。

地元のコミュニティーを訪問する楊鈺尼さん(右から3人目)。(2025年12月25日撮影、紅河=新華社配信/趙普凡)

 大学1年になった楊さんは15年、夏休みと冬休みを利用して「鈺尼文化芸術継承センターを設立、楽作舞やハニ族の民謡、伝統器楽など無形文化遺産の普及活動を開始した。10年余りの間に受講生3600人余りを育成し、約20人からなるプロの歌舞指導チームを立ち上げた。

 楽作舞の習得からセンターの設立、さらには無形文化遺産全体の継承事業の提唱まで、立場や活動の場は変わっても、ハニ棚田文化に対する楊さんの愛情と継承への思いは変わらなかった。

楽作舞の演奏者と記念写真を撮る楊鈺尼さん(左から3人目)。(2025年12月25日撮影、紅河=新華社配信/趙普凡)

 楊さんは、楽作舞とストリートダンス、電子音楽を融合させた民族ストリートダンスチームの結成や、民族に伝わる刺しゅうの現代ファッションへの応用など、伝統的な無形文化遺産を若者のトレンドに乗せるための大胆なイノベーションを模索した。また、幾つもの古い村落を訪れて熟練した芸術家たちの声に耳を傾けてきた。昨年の全国両会(全国人民代表大会と政協)で、楊さんが提言した「無形文化遺産のデジタル資源データベース構築に関する提案」は重点提案に選ばれた。

 今年の両会では無形文化遺産のデジタル化建設について引き続き関心を寄せる一方、「無形文化遺産分野での新農人(専門的な知識に富み、農業技術をよく理解し、経営管理を得意とする新しいタイプの農業従事者)」の育成と支援についても特に注視していくとした上で、「より多くの人々の努力によってわれわれの民族文化がしっかりと保護・継承され、経済、観光、文化など多様な価値が掘り下げられ、合理的に活用されることを期待している」と語った。(記者/王賢思)

雲南省無形文化遺産の代表的項目「イ族刺しゅう」について学ぶ楊鈺尼さん(左)とイ族刺しゅうの省級代表的継承者、白小柏(はく・こはく)さん。(2025年12月25日撮影、紅河=新華社配信/趙普凡)

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