中国の全国政協委員、現場の声を国政へ

中国の全国政協委員、現場の声を国政へ

xhnews | 2026-03-05 22:33:30

発言する王成斌政協委員。(資料写真、南京=新華社配信)

 【新華社南京3月5日】中国人民政治協商会議(政協)第14期全国委員会の第4回会議が4日、北京で始まった。全国政協委員を務める江蘇省哲学社会科学界連合会党組書記の王成斌(おう・せいひん)さんはこれに先立ち、科学技術従事者の声を会議に反映するため、企業や研究室を相次いで訪問し、過密な日程で意見を聞き取ったという。

 政協委員が提起した意見は提案という形で整理され、国政に反映される。「優れた提案は、現場に深く入り込むことから生まれる」。科学・教育分野に数十年携わってきた王さんは、教育の発展、技術革新、人材育成を一体的に進めることを主要な研究テーマとしている。今年の会議では、技術革新と産業革新を深く融合させる上での問題に特に注目している。

 王さんは昨年、「新たな質の生産力」の発展を技術革新によってけん引することをテーマとした特別調査に参加した。江蘇省の中核企業や研究機関、ハイテクパークを訪れ、現場の研究者や企業家と幅広く意見交換を行った。

 「繊維やアパレルなど昔から優位にある産業は積極的に変革を取り入れ、転換と高度化を進めている。新エネルギーやスマート設備などの戦略的新興産業は世界的な競争力と市場シェアを持ち、集積回路(IC)やバイオ医薬も急速に発展している」。調査では共有すべき多くの経験を記録したという。

調査研究を行う施衛東政協委員(右から3人目)。(資料写真、南京=新華社配信)

 第13期から全国政協委員を務める南通大学の施衛東(し・えいとう)教授は、青少年の成長環境に関心を寄せ、これまで10以上の提言を行ってきた。今年は未成年者の健全な成長を確保するための提言を予定している。「政協委員としての役割を果たすには、人民に奉仕する志を持ち、特定の分野を粘り強く深掘りし、実際の行動によって問題解決を推進しなければならない」と語る。

医師と懇談する呉徳沛政協委員(右から2番目)。(資料写真、蘇州=新華社配信)

 蘇州大学付属第一医院血液科の呉徳沛(ご・とくはい)主任は、外来診療に携わる中で、腫瘍に詳しい医師が必ずしも高齢者の慢性疾患にも精通しているとは限らないことに気付いたという。これは高齢化社会の医療体制が直面する共通の課題だと考え、全国政協委員として提言を通じた改善を目指している。

 呉さんは昨年の全国政協会議で「高齢者医学の人材育成メカニズムの整備加速に関する意見」を提出し、学科の整備や人材育成などの面から、高齢者医学が抱える課題を体系的に解決することを目指した。意見は国レベルで重視され、関連部門は高齢者医学科の構築と管理に関する政策文書を発表し、その機能の位置付けと発展の道筋を明確化した。

 「高齢者医学体系の構築を進めることも、創薬や精密診断によって患者により良いサービスを提供することも、目標は常に、より温かく質の高い医療を実現することだ」と呉さんは語る。政協委員として職務を果たすことで、専門的な判断を政策提言へと転換できるだけでなく、より高い次元から自身の職業を見つめ直すこともできるという。(記者/何磊静)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。