
温室で撮影に応じる孫素雲さん。(資料写真、盤山=新華社配信)
【新華社瀋陽3月5日】中国遼寧省盤錦市盤山県甜水鎮九間村の温室では初春を迎え、クンシランが見頃となり、アルカリ性土壌で育ったトマトがたわわに実っている。地元で花卉(かき)栽培とアルカリ性土壌トマト栽培の名人として知られる、全国人民代表大会(全人代)の代表の孫素雲(そう・そうん)さんは、自ら作物の生育状況を確認し、村民に手入れのこつを説明してきた。
孫さんは以前、偶然に花卉栽培に出会い、クンシランの栽培と販売を始めた。
農業専門家に新技術の指導を仰ぐ一方、自費で農業学校の研修を受け、開花期が長く、ふっくらとした花を咲かせるクンシランの品種の栽培に成功した。
2013年には、分散していた農家を結集して共同で発展させるため、専業合作社(協同組合)の設立を主導した。また、長年にわたって研修を行い、栽培技術や病虫害防除の経験を延べ約1500人に伝えたほか、生活に困難を抱える農家への花の苗の無償提供も行ってきた。

孫素雲さんが栽培したクンシラン。(盤山=新華社配信)
現在、合作社の面積は1万8千平方メートルにまで拡大し、組合員1人当たりの平均年収は設立前の約1万元(1元=約23円)から8万元に増加した。
特色ある産業の競争力を高め、より安定した収益を地元住民にもたらすため、孫さんは23年、組合員と共にアルカリ性土壌トマト栽培を試験的に実施。盤錦市のアルカリ性土壌での生育に適したトマト品種の導入・選別に成功した。
全人代代表としての3年余りの職務期間、孫さんは東北地域の黒土の深耕や農業保険金支払い手続きの整備などについて提言してきた。今年は生態環境保護分野に焦点を当て、建築外断熱材使用の標準化と管理の強化に関する建議を提出するという。
孫さんは「基層(きそう)の農家代表として、農家の利益と農村の発展のために声を上げるのが自分の責任だ」と語った。(記者/趙洪南)