四川省漢源県永利イ族郷古路村の共産党支部書記と村民委員会主任を務める鄭望春さん。(1月28日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
【新華社成都3月3日】中国四川省雅安(があん)市漢源県永利イ族郷古路村の共産党支部書記と村民委員会主任を務める鄭望春(てい・ぼうしゅん)さんは、間もなく始まる第14期全国人民代表大会(全人代)に代表として出席する。十数年にわたり現地に根を下ろし、地元住民と共に農業・文化・観光を融合させた新たな発展の道を切り開き、山奥に埋もれていた少数民族、イ族の村に新たな活力をもたらしてきた。
古路村は大渡河大峡谷の入り口にそびえる断崖絶壁の上にある。典型的な交通の不便な山間部で、かつては村に出入りするにはトウのつるや木の枝で編んだ長いはしごを登らなければならなかった。2018年にロープウエーが開通すると、それまで3~4時間かかっていた山道は3~5分に短縮され、村の発展の大きな転換点となった。
スマートフォンで古路村の「騾馬道」を撮影し、自身のSNSアカウントに投稿する鄭望春さん。(1月29日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
ここ2年、村の断崖絶壁に沿う「騾馬道」(ラバや馬くらいしか通れないほどの細い道)を歩くスリリングな体験を紹介するショート動画がSNSで注目を集め、1日の観光客数は、多い日で6千~7千人に上るようになった。思いがけず人気が広がったことから、鄭さんは村の将来像について深く考え、自ら先頭に立って村の資源を統合し、地域の実情に応じた「農業・文化・観光の融合」モデルの発展を推進した。一方、住民をまとめて農家楽(アグリツーリズム)と民宿23軒を整備し、複数の展望・撮影スポットを設けて観光体験の充実に取り組んだ。クルミや花椒(カショウ)の栽培、ヤギ飼育など、特色ある産業の振興も進めている。
今年の全国両会(全人代と中国人民政治協商会議)で、鄭さんは農村振興の持続的な推進に焦点を当て、「一老一小」(高齢者介護と育児)サービスの最適化や農業・文化・観光の深い融合などについて意見を提出する。断崖の上の古路村が、農村振興の道をより着実により遠くまで歩み、イ族郷の人々の暮らしがますます豊かになるよう努力する。(記者/王曦)
村民への訪問調査の準備をする鄭望春さん。(1月28日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
古路村の事務所で、村民と電話で話をする鄭望春さん。(1月28日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
重慶市の観光客と交流し、観光体験や地域振興に向けた意見を聞く鄭望春さん(左)。(1月29日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
古路村の向開強(こう・かいきょう)さん宅で、調査と交流をする鄭望春さん(左)。(1月28日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
古路村のロープウエー内で、出稼ぎ先から帰郷した村民と交流する鄭望春さん(右)。(1月28日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
大渡河大峡谷に渡された四川省漢源県永利イ族郷古路村のロープウエー。(1月29日、ドローンから、雅安=新華社記者/王曦)
大渡河大峡谷に位置する四川省漢源県永利イ族郷古路村。(1月29日、ドローンから、雅安=新華社記者/王曦)
地元住民の李金勇(り・きんゆう)さんに村道建設工事について話を聞く鄭望春さん(右)。(1月29日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
四川省漢源県永利イ族郷古路村で、「騾馬道」ウオーキングを体験する観光客。(2024年3月16日、ドローンから、雅安=新華社配信/張鴻鑫)
古路村の申紹華(しん・しょうか)さん(中央)宅で調査を行い、民宿経営と観光客の受け入れ状況について聞き取る鄭望春さん(右)。(1月28日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
スマートフォンで村民の戸籍情報を確認する鄭望春さん。(1月28日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
民宿「阿蘭之若」のオーナー蘭紹明(らん・しょうめい)さんと民宿の経営状況について話し合う鄭望春さん(右)。(1月29日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
村道建設に関する状況について工事担当者と電話で打ち合わせをする鄭望春さん。(1月28日撮影、雅安=新華社記者/王曦)
古路村のロープウエー内で、出稼ぎ先から帰郷した地元住民と交流する鄭望春さん(右)。(1月28日撮影、雅安=新華社記者/王曦)