
2月23日、朝鮮族の民族衣装を着て自宅でインタビューに応じる玉明姫さん。(長春=新華社配信)
【新華社長春3月2日】中国北京市で間もなく開幕する全国両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)に出席するため北京に向かう前、全人代代表を務める吉林省延辺朝鮮族自治州汪清県の建設会社「恒信建築安装」に勤める玉明姫(ぎょく・めいき)さんは、同省内の高麗人参生産拠点を訪れ、提出予定の建議を練り上げた。
東北部の吉林省は高麗人参の主要産地で、生産量と取引量はいずれも全国首位とされる。基層(きそう)の全人代代表として調査を進める中で、玉さんは人参産業の発展が栽培や加工、市場流通だけでなく、文化の継承とも関係していることに着目した。
玉さんは「高麗人参は東北の民間伝承や中医薬(中国伝統医薬)文化の中で特別な位置を占める。子どもたちが幼い頃から人参文化に触れることは、文化継承だけでなく、産業の持続的発展にもつながる」と話す。

村民の案内で、頭山村の屋内高麗人参掘り体験プログラムに参加する観光客。(2025年12月12日撮影、長春=新華社配信)
この1年、玉さんは高麗人参産業の発展に関する建議を提出。関係部門は関連分野で支援策を打ち出したという。
長白山の麓に位置する延辺朝鮮族自治州安図県二道白河鎮頭山村では、屋内型の高麗人参掘り体験を取り入れた文化観光事業が始まり、観光客の関心を集めている。村民が人参に関する知識を説明しながら体験型プログラムを提供している。
事業を運営する吉林銘睿文旅集団の楊麗娜(よう・れいな)董事長は「観光客が人参文化を体験することで、長期的な消費への関心につながる」と述べた。

12日、吉林省の業者が販売する高麗人参製品。(長春=新華社配信)
統計によると、2025年の吉林省の高麗人参産業チェーン全体の産出額は前年比30・5%増の1052億9千万元(1元=約23円)だった。
玉さんは「今年の全国両会では、高麗人参食品産業の発展促進に関する建議を提出する予定だ。今後も地元の発展に向け提言を続けたい」と語った。(記者/邵美琦)