
10日、白塔寺周辺にある、レジャーと飲食が一体となった「白塔書院」。(北京=新華社配信/陳思貝雅)
【新華社北京2月18日】中国北京市西城区の阜成門内大街や白塔寺周辺の歴史文化エリアではこのところ、春節(旧正月)を祝うさまざまな文化行事が行われている。このエリアでは近年、「白塔寺再生計画」を通じて、同エリア特有の歴史・文化・観光資源を活用し、歴史ある胡同(フートン、伝統的な路地)に新たな活気をもたらしている。
空間の再生 胡同リノベーションがもたらす新たな息吹
北京でも最も古い街区の一つである阜成門内大街はここ数年、都市再生と商業化改造の調和的融合を示す好例となっている。立ち退き後の空間を有機的に再整備することで、かつて密集していた数家族が同居する「雑院」の多くが書店やカフェ、ギャラリー、シェアスペースへと生まれ変わった。
同エリアでカフェを経営する高さんは、「改装の際、建物内部の構造は変えず、できる限り胡同住宅本来の姿を残した。木製家具を選んだのも、この歴史文化エリア全体の雰囲気に合わせるためで、若い世代の受けもいい」と語る。2023年の開店以来、再開発対象となった阜成門一帯の胡同エリアでは来訪者が年々増加しており、「90後」(90年代生まれ)と「00後」(2000年代生まれ)の割合がますます拡大しているという。

10日、胡同でカフェを経営する高さん。(北京=新華社配信/陳思貝雅)
文豪・魯迅の足跡をたどるシティーウオーク
今年の春節に合わせ、白塔寺エリアでは魯迅博物館の歴史文化資源を活用し、「白塔寺新春スタンプラリー」を実施。エリア内の各ランドマークに設置されたスタンプを集めると、公式記念品が受け取れる仕組みになっている。
娘と親子旅行で北京を訪れた李さんは、「ネットで魯迅博物館のスタンプラリーを知った娘がどうしても参加したいと言い出した。実際に来てみると、白塔と赤い壁のコントラストがとても美しくて写真映えし、スタンプを集めながら歴史の勉強もいろいろできた。おしゃれな店もたくさんあって、ゆったりとしたシティーウオークにぴったりだ」と話した。

10日、魯迅博物館の歴史・文化資源を活用し、白塔寺エリアで実施されている「白塔寺新春スタンプラリー」。(北京=新華社配信/陳思貝雅)
文化クリエーティブ製品がけん引する新たな消費
北京の都市再生と商業化の中で、「文化的付加価値」を備えた文化クリエーティブ製品の美学が、確かな経済価値へと変わりつつある。ある古い住宅を改装した文化クリエーティブショップでは、白塔寺をモチーフにしたアロマやキャンドルホルダーなど、デザイン性の高いアイテムが品切れになるほど人気だ。店主の王さんは「今の若い世代は商品の機能だけでなく、その背後にある都市の記憶にも関心を寄せている。そのニーズに応えるため、白塔寺や胡同文化を象徴するストーリー性のある製品を積極的に開発している」と説明する。
白塔寺デザインの冷蔵庫用マグネットや福袋を選んでいた王さんは、「胡同ならではの歴史と文化がぎゅっと詰まった重厚感は、ショッピングモールでは味わえない」と語った。歴史に裏打ちされた「文化的付加価値」は、カフェやセレクトショップ、小型アートギャラリーなどの場を通じて、北京の胡同に新たな消費のエネルギーを吹き込み続けている。(陳思貝雅)

10日、「白塔寺新春スタンプラリー」を楽しむ子ども。(北京=新華社配信/陳思貝雅)

10日、白塔寺をテーマにしたアロマグッズ。(北京=新華社配信/陳思貝雅)