良渚文化の製塩遺跡を発見 中国・浙江省舟山諸島

良渚文化の製塩遺跡を発見 中国・浙江省舟山諸島

xhnews | 2026-02-11 12:03:15

舟山群島岱山島の姚家湾遺跡で発掘にあたる調査チーム。(杭州=新華社配信)

 【新華社杭州2月11日】中国浙江省の舟山群島にある舟山金塘・岱山塩業遺跡群が1月、2025年の同省考古重大発見の一つに選ばれた。浙江省文物考古研究所によると、新石器時代後期に長江下流域で繁栄した良渚文化の人々は、海塩を生産する能力を持ち、多くの製塩遺跡を残していた。

 舟山金塘・岱山塩業遺跡群の発掘調査の責任者、浙江省文物考古研究所の朱雪菲(しゅ・せつひ)副研究員によると、舟山群島での調査は浙江省と舟山市の文物考古部門が19年に開始し、22年に岱山島で姚家湾遺跡、23年に金塘島で庵跟嶴(あんこんおう)遺跡をそれぞれ発見した。同研究所が25年に発掘し、両遺跡から良渚文化中後期、最も古いもので4800~4600年前の製塩遺構が見つかった。

姚家湾遺跡で出土した良渚文化期の二つの製塩用かまどの底部。(杭州=新華社配信)

 海水製塩には煮塩(しやえん)と晒塩(さいえん)の2種類があり、海水を煮沸する煮塩の出現が早かったが、後に天日干しの晒塩が取って代わった。朱氏によると、先人は潮間帯で塩分濃度の高い海泥を採取して積み上げ、海水を濾過(ろか)することで塩分濃度が濃い「鹹水(かんすい)」を作り、煎塩盤(せんえんばん)に注ぎ、製塩用のかまどで煮詰めて塩にしていた。

 考古学調査では、良渚時代の舟山の人々が既に複数の工程からなる煮塩技術を習得し、多くの遺構を残していたことが分かった。姚家湾遺跡では三つの焚き口を持つ製塩用かまどの底部、廃棄された煎塩盤の堆積エリア、煎塩盤の焼成エリア、塩泥保管エリアなど一連の製塩遺構を発見。庵跟嶴遺跡でも製塩用かまど13カ所の底部や廃棄された塩泥堆積物などが見つかった。朱氏は、二つの遺跡の人々はいずれも盛り土の上で製塩を行い、盛り土を築く際には製塩の廃棄物も混ぜ込み、資源を無駄なく利用していたと説明した。

浙江省博物館「浙里尋珍-2025年度考古成果展」に展示された煎塩盤の破片。(杭州=新華社記者/馮源)

 姚家湾遺跡と庵跟嶴遺跡は、広範囲に及ぶ舟山塩業遺跡群の代表といえる。朱氏は両遺跡について、大規模で集約的な生産という特徴を持ち、製塩経済を基盤とする当時の舟山群島の特殊な島文化の姿を明らかにしたと指摘。食塩は当時、玉や米と並ぶ重要資源だったはずであり、舟山の塩業に関する考古学調査は、先史時代の海と陸の資源交換や国家の富の蓄積と分配、長江下流域文明の進化など、学術界が注目する多くの課題に新たな資料をもたらしたと語った。(記者/馮源)

舟山群島金塘島の庵跟嶴遺跡で、出土した煎塩盤の破片の保存処理にあたる調査メンバー。(杭州=新華社配信)

舟山群島金塘島の庵跟嶴遺跡で見つかった良渚文化期の製塩用かまど跡(白線で囲まれた部分)。(杭州=新華社配信)

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