中国の科学者、正確な投薬が可能な臓器用電子パッチ開発

中国の科学者、正確な投薬が可能な臓器用電子パッチ開発

xhnews | 2026-02-04 10:42:30

北京航空航天大学の研究チームなどが開発したバイオ電子パッチ。(北京=新華社配信)

 【新華社北京2月4日】中国の北京航空航天大学、香港城市大学、北京大学第一医院、中国医学科学院腫瘤医院などが、超柔軟なバイオ電子パッチを共同開発した。腎臓や卵巣など形状が不規則な臓器表の面に密着させ、病変のある部位にピンポイントで薬物を届けることができるという。研究成果をまとめた論文は1月27日、科学誌セルに掲載された。

 研究チームによると、経口投与や静脈注射など従来の投薬方法は、薬物が全身を循環する中で方向を見失い、病変部に到達できない場合や健康な組織を誤って傷つける恐れがある。また、薬物分子は細胞膜によって体内への浸透が阻まれやすい。

 北京航空航天大学生物・医学工程学院の常凌乾(じょう・りょうけん)教授は「特定の臓器の曲率に合う多数の規則的なセルをパズルのように組み合わせてパッチを作った。動物のうろこや甲羅のように凹凸のある臓器表面に密着させることができ、滑らかな表面にしか使えなかったパッチの課題を克服した」と説明した。

 研究チームは、パッチの開発にナノポア(ナノメートルサイズの穴)、微小流路、微小電極からなる革新的な三次元構造を採用した。臓器表面に均一に密着した各ナノポアに安全で制御可能な電流を流して細胞膜に微小な流路を開き、パッチから薬物を標的細胞の内部に送り込むことができる。

 常氏は「研究成果は今後、糖尿病や眼底疾患、関節リウマチなどの治療への応用が見込まれる。個別化された低侵襲の医療ソリューションをより多くの患者に提供できるようになる」と述べた。(記者/趙旭、余佩璇)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。