1月22日、中国科学院南京地質古生物研究所のマイクロCT実験室で、スキャンされた化石画像を同僚と観察する朱茂炎研究員(右)と曽晗(そ・かん)副研究員(左)。(南京=新華社記者/金立旺)
【新華社南京2月2日】中国科学院南京地質古生物研究所の研究者らはこのほど、カンブリア爆発後の軟組織が良好に保存された化石群を発見したと明らかにした。長らく失われていた軟体動物の詳細な記録を補完する貴重な証拠として注目される。関連の研究成果は1月29日、国際学術誌「ネイチャー」で発表された。
湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州花垣県の石欄鎮磨子村で行った最初の野外調査で、化石を採集する研究チーム。(2021年4月7日撮影、花垣=新華社配信)
中国科学院院士(アカデミー会員)で同院南京地質古生物研究所の朱茂炎(しゅ・ぼうえん)研究員率いるチームは他機関の研究者と共同で、湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州花垣県内で5年間にわたり体系的な野外化石発掘作業を実施してきた。単一の採掘坑から5万点を超える化石標本を採集し、16の動物門にわたる153の種を同定した。うち59%が新種だった。
「花垣生物群」と呼ばれる化石の発見と科学的意義は、カンブリア爆発後の重要な時期における世界最高レベルの軟体動物化石群の空白を埋め、顕生代(5億4200万年前のカンブリア紀から現在まで)最初の生物の大量絶滅事件前後における世界の海洋生態系の変化を明らかにした。
1月22日、中国科学院南京地質古生物研究所の実験室で写真撮影に応じる(左から)趙方臣(ちょう・ほうしん)研究員、朱茂炎研究員、曽晗(そ・かん)副研究員。(南京=新華社記者/金立旺)
1月22日、中国科学院南京地質古生物研究所で、走査電子顕微鏡を使って化石画像を観察する朱茂炎研究員(奥)、曽晗(そ・かん)副研究員(中央)、趙方臣(ちょう・ほうしん)研究員(手前)。(南京=新華社記者/金立旺)
「花垣生物群」のラディオドンタ類節足動物、フルディア科(Hurdiidae)の化石(左)と想像図。(南京=新華社配信)
1月22日、中国科学院南京地質古生物研究所の標本館で写真撮影に応じる朱茂炎研究員。(南京=新華社記者/金立旺)
「花垣生物群」の葉足動物、「コリンズ・モンスター」とみられる化石(左)と復元図。(南京=新華社配信)
湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州花垣県の石欄鎮磨子村で、野外調査チームを率いて化石採掘坑を調査する朱茂炎研究員(右から2人目)。(2024年11月18日撮影、花垣=新華社配信)
1月22日、中国科学院南京地質古生物研究所の会議室で写真撮影に応じる朱茂炎研究員。(南京=新華社記者/金立旺)
1月22日、中国科学院南京地質古生物研究所の標本館で化石を調べる(左から)趙方臣(ちょう・ほうしん)研究員、朱茂炎研究員、曽晗(そ・かん)副研究員。(南京=新華社記者/金立旺)
「花垣生物群」の節足動物、スルシカリス(Surusicaris)の化石(左)と想像図。(南京=新華社配信)
1月22日、中国科学院南京地質古生物研究所で開かれた記者会見で、「花垣生物群」の発見についてメディアの質問に答える朱茂炎研究員(右)と曽晗(そ・かん)副研究員。(南京=新華社記者/金立旺)