双子パンダ、故郷へ 上野で見送られ中国で新たな一歩

双子パンダ、故郷へ 上野で見送られ中国で新たな一歩

xhnews | 2026-01-29 11:21:30

28日、中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安基地に到着したシャオシャオ。(成都=新華社配信)

 【新華社北京1月29日】東京・上野動物園で飼育されていた双子のジャイアントパンダ、シャオシャオ(暁暁)とレイレイ(蕾蕾)が28日、四川省の成都天府国際空港に到着した。2頭は中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地に移送され、現在は隔離検疫を受けている。約4年半にわたり日本で暮らした2頭は、パンダの故郷で新たな生活を始めた。

 2頭は前日の27日昼ごろ、トラックに乗せられて上野動物園を後にした。園の外には多くのパンダファンが集まり、静かに別れの時を迎えた。涙を浮かべて見送る人、2頭の名前を何度も呼びながら声を掛ける人の姿があった。「毎月、大阪から東京まで会いに来ていた」「これからはお金をためて中国に会いに行く」。そんな言葉も聞かれた。その夜、一部のファンは成田空港まで足を運び、2頭を乗せた飛行機が飛び立つ瞬間を見届けた。

 インターネット上でも、別れを惜しむ声が広がった。X(旧ツイッター)には、写真や文章、自作のイラストとともに、多くの思いが寄せられた。「今まで本当にありがとう」「大好きだよ」「中国に行っても、幸せで、健康で、長生きするんだよ」。一つ一つの投稿から、2頭への深い愛情と名残惜しさがにじみ出ていた。

28日、中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安基地に到着したレイレイ。(成都=新華社配信)

 シャオシャオとレイレイの帰国により、日本は1972年の中日国交正常化以来、初めて国内にジャイアントパンダが1頭もいない「ゼロパンダ時代」を迎える。多くの日本のパンダファンにとって、大きな節目となった。これについて中国外交部の郭嘉昆(かく・かこん)報道官は27日の定例記者会見で、2頭の帰国は中日間の関連協定に基づくものだと説明した上で、「日本の人々が中国にパンダを見に来ることを、これまで通り歓迎する」と述べた。

 こうした中国側の姿勢は、日本の人々のパンダへの思いに応えるものであると同時に、新華社に寄せられた一通の読者のメールとも重なり合う。差出人は日本人のパンダファンで、2025年3月に成都と雅安を訪れ、パンダを見学した体験をつづっている。念願だったシャンシャンとの再会を果たしただけでなく、四川の自然や歴史文化、現地の人々の温かさにも深く心を打たれたという。日本の政治情勢への不安にも触れながら、「複雑な状況の中、新華社を通じて上野にいたパンダたちの元気な姿を見ることが、大きな慰めになっている」と率直な思いを記している。

27日、上野動物園の外でシャオシャオとレイレイを見送る人々。(東京=新華社記者/賈浩成)

 現在、シャオシャオとレイレイは雅安基地で隔離検疫を受けている。施設では、飼育舎の消毒や餌の準備、健康管理などが進められ、2頭ができるだけ早く故郷の環境に慣れるよう、丁寧な対応が取られている。隔離期間を終えた後、双子のパンダは生息に適したこの地で穏やかな日々を送ることになる。

 中国は、パンダへの愛情を胸に訪れるすべての人々を歓迎している。パンダをきっかけに生まれた思いが、国境を越えた出会いの中で、これからも多くの温かな物語へとつながっていくことを願っている。(記者/彭純、許芸潁)

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