中国の竹簡から馬に関する最古の文献 鑑定や調教など解説

中国の竹簡から馬に関する最古の文献 鑑定や調教など解説

xhnews | 2026-01-23 10:23:00

「清華大学蔵戦国竹簡」の第15集。(北京=新華社配信)

 【新華社北京1月23日】中国の午(うま)年の春節(旧正月)を前に、清華大学(北京市)が収蔵する戦国時代の竹簡に新たな発見があった。竹簡の研究を進めていた同大出土文献研究・保護センターが馬について記した竹書5編を新たに整理した。馬の鑑定や治療、調教、御し方を体系的に論じた文字資料としては現時点で最古となる。

 研究成果は、清華大が19日に開いた「清華大学蔵戦国竹簡(第15集)」と同シリーズの新たな校勘・注釈版、英訳版の成果発表会で明らかになった。

19日、発表会で研究成果を紹介する清華大学出土文献研究・保護センターの賈連翔(か・れんしょう)教授。(北京=新華社記者/魏夢佳)

 清華大は2008年、後に「清華簡」と呼ばれる2300年以上前の戦国時代の竹簡約2500枚を収蔵。11年に最初の研究報告「清華大学蔵戦国竹簡」を発表した。報告は毎年刊行され、今回の発表で15集を数える。

 第15集には、これまで知られていなかった馬に関する文献5編が収録された。うち「胥馬(しょば)」篇は鑑定技術に言及し、「凡馬之疾(はんばししつ)」篇は馬の病気や症候を体系的に記録。「馬の治療」を専門的に論じた現時点で最古の文献となる。「馴馬(しゅんば)」篇は歩・趣・馳(ち)・騁(てい)などの調教法と給餌の関係をまとめ、「馭馬之道(ぎょばしどう)」篇は主に馬の御し方を論じ、その道を「治邦牧民(国を治め民を養う)」に例えている。「馭術(ぎょじゅつ)」篇は、馬の動きに応じた御し方を包括的に紹介する。

19日、清華大学で開かれた成果発表会のパネル。(北京=新華社記者/魏夢佳)

 清華大学出土文献研究・保護センターの石小力(せき・しょうりき)副教授は「『馭術』の公表は、戦国時代さらには中国古代の馬の御し方に関する文献の欠落を補った。古代の馬の操作技術を研究する上で重要な文献価値を持つ」と述べた。

 同センター主任の黄徳寛(こう・とくかん)教授は、中国で受け継がれてきた文献の中で先秦時代の馬に関する記録は極めて少ないと指摘。「今回見つかった楚簡(戦国楚国の竹簡)文献は、戦国時代の馬の鑑定術や牧畜史、動物考古学、獣医史などの研究にとって重要な価値を持つ」と語った。

 「清華大学蔵戦国竹簡」の英訳シリーズの一部はアマゾンやグーグルなどでも販売されており、海外の読者も古代の竹簡から中国文化の一端に触れることができる。(記者/魏夢佳)

19日、発表会で研究成果を紹介する清華大学出土文献研究・保護センターの賈連翔(か・れんしょう)教授。(北京=新華社記者/魏夢佳)

19日、発表会で質問に答える清華大学出土文献研究・保護センター主任の黄徳寛教授。(北京=新華社記者/魏夢佳)

「清華大学蔵戦国竹簡」の第1~15集。(北京=新華社配信)

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