中国・武漢協和医院、肋骨間小切開で心臓移植手術を実施

中国・武漢協和医院、肋骨間小切開で心臓移植手術を実施

xhnews | 2026-01-18 10:16:51

華中科技大学同済医学院付属協和医院で、53歳の終末期心不全患者に胸腔鏡補助下の小切開心臓移植手術を行う医師。(1月10日撮影、武漢=新華社配信)

 【新華社武漢1月18日】中国湖北省武漢市の華中科技大学同済医学院付属協和医院は14日、53歳の終末期心不全患者に対してこのほど、胸腔鏡補助下の小切開心臓移植手術を実施したと発表した。

 患者の女性は10年前に拡張型心筋症と診断され、ラジオ波焼灼療法やペースメーカーの植え込みを行うも症状が悪化していた。体重が40キロ余りしかなく、従来の開胸手術の負担に耐えられないと判断されたため、胸腔鏡補助下の小切開手術が採用された。

 治療を担当した同院心臓大血管外科の董念国(とう・ねんこく)医師は「通常の心臓移植手術は胸部の中央を20~25センチ切るが、今回の手術では右肋骨の間を8センチ切開し、一つの切り口から全ての処置を済ませた」と説明した。

胸腔鏡補助下の小切開心臓移植手術を受けた患者を診察する華中科技大学同済医学院付属協和医院の董念国医師(中央)。(1月13日撮影、武漢=新華社配信)

 董氏は、今回の術式の技術的ポイントは三つあったと述べた。第一は小さな切り口を通じて表面から内部、浅部から深部へと進んで病変した心臓を正確に切除することで、第二は視野を妨げられる部位での胸腔鏡を用いた血管吻合部の二重縫合。第三は胸腔鏡で常に心臓の位置を観察しつつ、正しい位置に心臓を植え込むことだという。

 中華医学会胸心血管外科学分会の夏家紅(か・かこう)委員は、胸腔鏡補助下の小切開心臓移植手術は胸骨を損傷せず、胸郭の完全性を最大限保てるため、ほとんどの心臓移植患者、特に悪液質を伴う終末期心不全患者に適していると指摘。身体的条件から移植が行えなかった多くの患者に希望をもたらすと述べた。

 現在、患者は既に一般病棟へ移り、自力で食事や歩行が可能となっている。(記者/閆睿)

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