
自身が手がけたアート作品「福光溢彩」(ふくこういつさい)と雁鴻さん。(成都=新華社配信)
【新華社成都1月16日】中国四川省成都市に住み「雁鴻」というハンドルネームで活動する何艶紅(か・えんこう)さんは、ブライダルメイキャップアーティストとして働いている。花嫁一人一人に個性的な、中国伝統文化の要素を取り入れた「国風」の装いを施すため自ら頭飾りを手作りするうち、次第にハンドメイドの世界に情熱を見いだしていった。
18個のプルトップ缶で制作した、極細の金属の枠内にカワセミの羽を貼る技法「点翠」風の京劇の鳳冠。(成都=新華社配信)
2018年、絨花(じゅうか、絹糸で花をかたどる伝統工芸)を模して頭飾りを制作する様子を記録した動画が思いがけず話題を呼んだ。これにより、雁鴻さんは不用品の中には、伝統的な美学を復興する無限の可能性が隠されていると確信した。19年には、18個のプルトップ缶で京劇の鳳冠を制作する動画がトレンド入りを果たす。その後も雁鴻さんのアイデアは人々の想像を次々と超えていった。ナッツの殻は「黄金のよろい」に、プルトップ缶はミャオ族の頭飾りになり、カップ麺の容器や銅製の網までもが創作の素材に一変した。

プルトップ缶で制作した明朝の「六竜三鳳冠」。(成都=新華社配信)
21年、雁鴻さんは国家級無形文化遺産「成都銀花糸制作技術」の代表的伝承者である倪成玉(げい・せいぎょく)さんに師事し、千年受け継がれてきた「花糸象眼」の技法を体系的に学んだ。その後、彼女の作品はミラノやパリのファッションウイークで次々と披露され、さらに二度にわたり中国中央テレビ(CCTV)の春節(旧正月)の年越し番組「春節聯歓晩会(春晩)」の舞台にも登場した。雁鴻さん自身もオックスフォード大学に招かれて講演し、世界に向けて中国の無形文化遺産の魅力を語った。23年には故郷の成都で「雁鴻国風研習技芸館」を設立するなど、無形文化遺産の普及と継承に尽力している。(記者/彭純、鄭瑋、李婷玉)

無形文化遺産の「花糸象眼」の技法を用いた頭飾り。(成都=新華社配信)
第81回世界SF大会のために雁鴻さんがデザインした「川劇幻夢機械少女」。(成都=新華社配信)

3千個のナッツの殻で作られた黄金のよろい「三千昼」。(成都=新華社配信)

中国中央テレビ(CCTV)の春節(旧正月)の年越し番組「春節聯歓晩会(春晩)」で使われたブレスレット作品。(成都=新華社配信)

中国中央テレビ(CCTV)の春節(旧正月)の年越し番組「春節聯歓晩会(春晩)」で使われたブレスレット作品。(成都=新華社配信)

プラスチック容器で制作した「広寒宮の宮灯」を見せる雁鴻さん。(成都=新華社配信)

140個のプルトップ缶で制作した中国風の雪と氷をイメージしたよろい。(成都=新華社配信)

雁鴻さんが成都で設立した「雁鴻国風研習技芸館」。(成都=新華社配信)