
重慶市にあるフリーマーケット「董家渓跳蚤市場」の週末市に「掘り出し物」を探しに訪れた大勢の若者。(資料写真、重慶=新華社記者/李暁婷)
【新華社北京1月13日】中国の中古市場規模がここ数年、拡大し続けている。商務部が発表した最新統計によると、2024年の国内中古品取引額は1兆6900億元(1元=約23円)と前年比で28%増加し、直近6年間の平均複合成長率は12%だった。
24年12月、商務部など5部門が中古品流通試行事業の実施に関する通知を発表。その後、10都市・28社が全国初の試行事業体となった。一部の試行都市では中古携帯電話や衣類、家具などについて事業を実施し、成果が表れ始めている。
中国重慶市両江新区にあるフリーマーケット「董家渓跳蚤市場」の運営会社が今年4月、中古品流通試行企業に選定されると、同市場はさらににぎわいを見せ、1日の最高来場者数は2万人を超えた。
江蘇省南京市秦淮区の熙南里街区にある「閑魚循環商店」は、アリババグループ傘下のフリマアプリ「閑魚」が運営する中古品販売の実店舗で、25年初めに開業して以来、委託販売実績は月平均で5千点に上り、うち7割が入荷した月のうちに売れている。
試行都市の湖北省武漢市にある「青山華栄旧貨市場」は中古の厨房設備機器一式に特化した市場で、年間売上高は1億元を上回る見込み。
同市内にある「優信中古車武漢倉庫型大型販売場」は25年11月初旬に開業した、華中地区で最大規模の中古車単体販売場で、同時に5千台の展示販売が可能となっている。
中古品販売の業界団体、中国旧貨業協会の常大磊(じょう・だいらい)常務副会長兼秘書長によると、同業界は近年活況を呈しており、国の政策による支援の下、規範的で秩序立った活力ある中古品取引エコシステムが急速に形成されつつあるという。
試行事業の開始以来、各地の中古品市場では革新やモデル転換の傾向が顕著になり、一部の実体市場は活気を取り戻している。
スマート浄水器の開発を手がける億家浄水(武漢)の回収選別センターにあるライブ配信スタジオでは、修理・整備済みのロボット掃除機がわずか599元で出品されると、10分足らずで完売した。
同社の家電回収サービス部門「小智回收」の段暁静(だん・ぎょうせい)副総裁によると、回収プラットフォームでは中古家電の状態や性能、使用年数などを総合的に評価して販売価格を設定しており、最低価格は新品価格の2割程度になることもある。武漢の回収選別センターだけで、ライブ配信による月間売上高は200万元を超えるという。
閑魚循環商店南京店の馮晨(ふう・しん)店長は「消費者の年齢層は予想以上に幅広い」と指摘。中高年層は午前中に来店し、インテリアや小物、ホームテキスタイル、衣類などを中心に見て回ることが多い。午後は若年層が多く、ブラインドボックスやフィギュア、ブロック玩具、デジタル製品などを好む傾向があるという。
武漢市商務局の担当者によると、試行都市という大きな機会を得たことで、市は発展を加速させ、中古自動車や家電、家具、キッチン用品などのコア商品から、文房具や学生用品などの特色ある品目までを網羅する中古品実体取引市場システムを形成した。25年には市内にある実体市場6カ所に500社が集積し、注文件数は55万件を上回ったという。
商務部流通発展司の呉鳳武(ご・ほうぶ)副司長は「これまで単に実用性や経済性に基づく消費行動だった中古品流通は、今や環境に優しく個性や知恵を融合した新たな消費モデルへと転換しつつある」と語った。