中国天津の十四倉遺跡、元代の環濠跡を初確認

中国天津の十四倉遺跡、元代の環濠跡を初確認

xhnews | 2026-01-13 21:57:30

十四倉遺跡の発掘現場。(2025年11月29日、ドローンから、天津=新華社配信)

 【新華社天津1月13日】中国天津市文化遺産保護センターはこのほど、全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定される十四倉遺跡の考古学調査で元代の環濠跡を初めて確認したと発表した。元代の官営漕運(そううん=穀物・物資の水上輸送)倉庫の区画配置をめぐる全体像の把握が大きく進展した。

 遺跡は天津市武清区河西務鎮にあり、元代漕運史の貴重な「証人」とされる。同センターが2025年9月から12月にかけて学術発掘調査を実施した。

十四倉遺跡出土の獣面文瓦当(がとう=軒丸瓦の先端部分)。(2025年12月10日撮影、天津=新華社配信)

 発掘調査の実施責任者、尹承竜(いん・しょうりゅう)さんによると、今回の調査は河西務鎮南倉村の南側にある漕運倉庫区画の西側と南側を重点的に発掘。二つの倉庫遺構の創建年代と平面配置がほぼ判明し、倉庫区画全体の建設を考察する重要な根拠が得られた。

 尹さんは今回の調査の最大の発見として、倉庫区画外周の西側と南側で形状の整った大規模な環濠の手がかりが見つかったことを挙げた。外周は壁に囲まれていないものの、明確な排水システムがあったことが分かり、元代の漕運倉庫区画の規模と配置を体系的に理解する上で大きな意義を持つという。

 遺跡では、清代以降の墓が40基見つかったほか、元代の基礎遺構の下から戦国時代や漢代の文化堆積も多く確認された。これらの発見により、地域の遺跡の編年上の空白が埋まり、天津の運河沿いにおける明清時代の葬送習俗に対する理解も深まった。(記者/周潤健)

十四倉遺跡出土の磁器碗。(2025年12月10日撮影、天津=新華社配信)

十四倉遺跡出土の獣面文瓦当(がとう=軒丸瓦の先端部分)。(2025年12月10日撮影、天津=新華社配信)


十四倉遺跡で考古学調査にあたる天津市文化遺産保護センターの職員。(2025年10月22日撮影、天津=新華社配信)

十四倉遺跡で考古学調査にあたる天津市文化遺産保護センターの職員。(2025年9月18日撮影、天津=新華社配信)

十四倉遺跡の発掘現場。(2025年11月4日、ドローンから、天津=新華社配信)

十四倉遺跡で記録図面を作成する天津市文化遺産保護センターの職員。(2025年9月28日撮影、天津=新華社配信)

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