中国広東省の大嶼山停泊地、広州港口岸拡大開放後初の運搬船が出港

広州港大嶼山停泊地で作業中の半潜水式運搬船。（１２月１６日撮影、広州＝新華社配信）

　【新華社広州１２月３１日】中国広東省の広州港大嶼山（ランタオ島）錨地（停泊地）でこのほど、黄埔税関の監督の下、西アフリカ港湾拡張プロジェクトの主要設備を積んだ半潜水式運搬船が出港した。広州港口岸（通関地）の拡大開放が国の検収を通過した後、同停泊地で実施された初の輸出作業となる。

　今回の運搬船は、西アフリカのコナクリ港などの拡張事業で必要な主要インフラ設備や埠頭（ふとう）施設部品を積載、それらの総重量は５７００トンを超え、総額は７千万元（１元＝約２２円）を上回る。

広州港大嶼山停泊地に出向き監督管理を行う税関職員。（１２月１６日撮影、広州＝新華社配信）

　珠江口海域に位置する同停泊地は、粤港澳大湾区（広東・香港・マカオグレーターベイエリア）の河川・海上複合一貫輸送の重要拠点で、１５万トン級以上の超大型船舶による減載、貨物の移し替え、大型設備の半潜水荷役、クリーン燃料補給などの作業に対応している。

　同停泊地は１２月、正式に広州港口岸に組み入れられ、恒常的な開放運用を実現した。

　広州港集団傘下の海運企業、広州港船務の馮衛東（ふう・えいとう）総経理は、大嶼山停泊地の恒常的運用により企業が停泊地で直接積み込みを完結でき、大型海洋工事設備輸出に安定的で迅速な出港ルートを提供すると述べた。対外貿易貨物取扱能力は年間１千万トン以上増加すると見込まれるという。（記者／壮錦）