
習水国家級自然保護区で見つかった「習水八角蓮」。(遵義=新華社配信/楊成華)
【新華社貴陽12月25日】中国貴州省林業科学研究院の研究チームが同省遵義市の習水国家級自然保護区で実施した調査で、独特の形態を持つメギ科ディソスマ属の植物を発見し、形態学的比較と分子系統学的解析を通じて新種であることを確認した。新種は発見地にちなみ「習水八角蓮(Dysosma xishuiensis)」と命名され、研究成果は15日、植物分類学の国際学術誌「PhytoKeys」に掲載された。

習水国家級自然保護区で見つかった「習水八角蓮」。(遵義=新華社配信/黄郎)
貴州省林業科学研究院の研究者、黄郎(こう・ろう)氏によると、習水八角蓮は保護区内の常緑広葉樹林の渓谷地帯に自生し、同属他種とは形態が明確に異なる。葉の裏や花梗(かこう)、萼片(がくへん)は毛がなく滑らかで、一つの花序に8~20個の花をつける。数回にわたる系統的調査で確認された野生個体数はわずか200株余りで、個体数が非常に少なく生息環境も特殊だという。中国では現在、ディソスマ属の全ての種が国家2級重点保護野生植物に指定されている。(記者/李黔渝)

習水国家級自然保護区で見つかった「習水八角蓮」。(遵義=新華社配信/黄郎)

習水国家級自然保護区で見つかった「習水八角蓮」の葉の裏面。(遵義=新華社配信/黄郎)

「習水八角蓮」の花の解剖図。(遵義=新華社配信/王加国)