上海洋山港の埠頭に接岸する貨物船「新上海」。(2024年12月18日、ドローンから、上海=新華社記者/方喆)
【新華社上海12月23日】ペルー・チャンカイ港と中国の上海市を結ぶ航路は18日、開設から1周年を迎えた。上海税関のデータによると、2024年12月18日から今年12月18日までに同航路を利用した輸出入貨物の価額は55億7千万元(1元=約22円)、重量は20万5千トンだった。同航路がけん引役となる中、1~11月の上海とペルー間の貿易額は前年同期比40・3%急増した。
上海税関の統計によると、1~11月に上海口岸(通関地)を経由して輸入されたペルー産果物の価額は2・2倍の25億8千万元に上り、中国のペルー産果物の輸入総額の約7割を占めた。チャンカイ―上海航路の所要日数は片道約23~25日と経由便より10日以上短く、ブドウやアボカド、ブルーベリーなど中南米産の生鮮果実の対中輸出拡大に役立っている。
中国海運大手の中国遠洋海運集団(コスコグループ)傘下でコンテナ船事業を手がける中遠海運集装箱運輸(コスコシッピング)中南米航路部の上級業務担当者である陳宵晨(ちん・しょうしん)氏は「航路の開設から1年が経ち、中国沿海部の大連(遼寧省)や青島(山東省)、寧波(浙江省)、アモイ(福建省)、広州(広東省)などの港湾に加え、ベトナム北部のハイフォン港もサービスの対象範囲に入った」と明かした。