エアバス天津工場、A320シリーズ800機目を納機

エアバス天津工場、A320シリーズ800機目を納機

新華社 | 2025-12-18 22:36:15

天津のエアバス最終組立工場で納機された800機目のA320シリーズ。(天津=新華社配信)

 【新華社天津12月18日】欧州航空機大手エアバスが中国天津市に構えるA320シリーズ機の最終組立工場で17日、800機目となる機体の引き渡しが行われた。

 中国国際航空に引き渡されたのは「A321neo」で、ビジネスクラス12席とエコノミークラス186席を備える。A321neoはA320シリーズの最新鋭モデルに位置付けられている。

 天津工場は、エアバスが欧州以外で初めて設けた民間航空機の最終組立生産ラインで、A319、A320、A321の組み立てに対応している。2008年に稼働を開始し、09年には初のA320の納機を実現した。20年10月に500機目、24年7月に700機目のA320シリーズ機を引き渡し、それからわずか1年余りで800機目に到達した。

天津のエアバス最終組立工場で納機された800機目のA320シリーズ。(天津=新華社配信)

 エアバスグローバル執行副社長兼エアバス中国最高経営責任者(CEO)の徐崗(じょ・こう)氏は「この数字は、中国で戦略的協力を引き続き深めるというエアバスの決意を示すものだ」と述べた。今年はエアバスと中国の民間航空業界との協力開始から40周年に当たり、中国は単一国としてエアバス最大の市場となっている。エアバスの年間引き渡し機数のうち、中国顧客向けは約20%を占め、中国市場におけるエアバス機のシェアも08年の約20%から50%超に上昇しているという。

 天津市では10月22日、2本目となるA320シリーズ機の最終組立ラインが稼働した。これにより、エアバスが世界に保有する最終組立ラインは計10本となり、そのうち2本が天津に設置されている。

 現在、中国にはエアバスの民間機生産を支えるサプライヤーが約200社あり、川上から川下までを含む幅広いサプライチェーンを形成している。中国の安定した航空産業の基盤が、同社の世界的な航空産業発展への貢献を支えている。エアバスによると、24年に天津で組み立てられた航空機の約25%が海外の航空会社に引き渡された。

 中国民用航空局のデータによると、中国の航空旅客数は近年、毎年4千万人規模で増えており、総数は世界最大の4億7千万人で、19年比で1億6千万人増加した。エアバスは、今後20年間における世界の航空旅客数は年平均3・6%で増加し、うち中国の伸びは5・3%に達すると予測している。

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