
【新華社北京12月17日】中国の王毅(おう・き)共産党中央政治局委員・外交部長は12~16日のアラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、ヨルダンへの歴訪後、中国メディアの取材に答えた。3カ国がいずれも「一つの中国」原則を堅持し、中国が国家の主権と領土の一体性を守ることを支持したことが、ごく少数の国による歴史に逆行する立場と鮮明な対照をなしているとの指摘について、王氏は次のように述べた。
今回の訪問では3カ国に対し、台湾問題の歴史的事実と法的経緯について説明するとともに、この問題をめぐって日本の現職指導者が中国の内政に干渉していることへの断固反対を表明した。3カ国は「一つの中国」原則を堅持し、中国が国家の主権と領土一体性を守ることを揺るぎなく支持し、中国の国家統一の実現を支持する姿勢を改めて表明した。あるアラブの友人は次のように語ってくれた。「台湾独立」に反対し、中国が領土の一体性を守ることを支持するのは、極めて当然なことだ。「台湾独立」を容認すれば、世界各地の分離勢力を助長し、世界の不安定化を招くことになる。
互いの核心的利益の擁護を相互に支持することは、中国とアラブ諸国との友好関係の歴史的基盤であり、政治的な基調でもある。中華民族と同様、植民地支配と抑圧に苦しんだアラブ民族は、中国に深い共感を寄せている。台湾問題における中国の正当な立場に対するアラブ諸国の支持は、国際関係の基本準則を守るものであると同時に、「一つの中国」原則が人々の心に深く根付いていることを証明している。
今年は中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利80周年に当たる。かつて日本軍国主義は「存亡の危機」を口実に掲げ、他国への侵略戦争を強行した。この歴史的な過ちを決して繰り返してはならない。平和を大切にする世界のすべての国は、軍国主義やファシズム勢力の台頭に高度な警戒を払い、植民地支配や侵略を正当化するいかなる言動も断固として阻止しなければならない。