中国貴州省の再エネ発電量、年間900億キロワット時突破

中国貴州省の再エネ発電量、年間900億キロワット時突破

新華社 | 2025-12-17 18:44:30

 貴州電網銅仁供電局が管轄する石阡県の大頂山風力発電所。(貴陽=新華社配信/向世傑)

 【新華社貴陽12月17日】中国南方電網傘下で貴州省の送電網を運営する貴州電網によると、同社の電力系統に接続された再生可能エネルギーの発電量は今年、900億キロワット時を超えた。5日時点で前年同期比26・5%増の910億キロワット時に達し、総発電量に占める割合は45・4%となった。貴州のエネルギー構造は大きな転換点を迎え、水力、風力、太陽光が電力供給の主力となりつつある。

 中国南方電網は第14次5カ年規画(2021~25年)期間中、累計600億元(1元=約22円)以上を投じ、貴州省の電力系統整備を進めてきた。今年4月には、再エネの集中型自動発電制御(AGC)システムを全域で実現し、従来は人が電話で行っていた発電調整を、システムで正確に制御できるようにした。

 貴州電網都匀平塘供電局が管轄する双橋卓陽農業太陽光発電所プロジェクト。(貴陽=新華社配信/李瑞竜)

 貴州省では多くの地域で新エネルギープロジェクトが進められている。銅仁市の電力供給部門は、管轄する石阡(せきせん)県の再エネ発電の円滑な系統連系を支援するため、スピーディーな承認ルートを設けたほか、専門の支援チームを設立して現地調査を実施し、接続に伴うさまざまな難題の解決を図っている。都匀(といん)市・平塘県の電力供給部門は、小規模電源を電力系統に積極的に受け入れ、今年は分散型太陽光発電10カ所を増やし、設備容量は1200キロワット、電力量は83万3千キロワット時増加した。遵義市播州区の電力供給部門は、風力発電場への進入道路整備に伴う配電線移設工事を完了し、専用変圧器の建設のための工事と事務所の電力も確保し、再エネプロジェクトの導入を電力面から支えている。

 貴州は2011年に初めて風力発電プロジェクトの系統連系を実現した後、環境に優しく多様で調和的なエネルギーシステムへの転換を遂げている。

 貴州電網遵義市郊供電局が管轄する、皇氏集団遵義乳業の生産棟屋上に備えられた太陽光発電所。(貴陽=新華社配信/鄭婷)

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