
【新華社香港12月15日】中国香港特別行政区高等法院(高裁)の第一審法廷は15日、黎智英(れい・ちえい)と「蘋果日報」関連3社を被告とする3件の国家安全侵害の罪のすべてに有罪判決を言い渡した。特区政府は判決を歓迎すると表明した。
香港特別行政区の李家超(り・かちょう)行政長官は、黎智英は長期にわたり「蘋果日報」を利用して意図的に社会的矛盾を作り出し、社会対立をそそのかし、憎悪をあおり、暴力を美化し、外国に対して中国と香港特別行政区への制裁を公然と求め、外部の干渉を招こうとしたと指摘。国家の根本的利益と香港市民の福祉を損なう黎智英の行いは恥ずべき行為であり、陰険で悪辣だったとし、国家安全を守る責任がある香港特区は国家安全を侵害する行為と活動を厳しく取り締まると表明した。
特区政府の報道官は、裁判所の有罪判決は合理的で節度もあり、法律と証拠に厳格に基づいて裁決を下したことを十分に示しており、いかなる干渉も受けず、いかなる政治的考慮もないと指摘。黎智英事件は報道の自由と全く関係がなく、被告らは長年にわたり新聞報道を利用して国と香港に害を与えてきたと強調した。
報道官はまた、特区政府は引き続き国家の主権と安全、発展の利益を揺るぎなく守り、法律制度と執行メカニズムを持続的に改善し、絶えず変化する国家安全リスク情勢に効果的に対応することで「一国二制度」の安定した実践を確保していくと表明した。