
中国国防部の蔣斌報道官。(北京=新華社配信)
【新華社北京12月15日】中国国防部の蔣斌(しょう・ひん)報道官は15日、中国の空母艦隊の訓練について日本が「中国から事前通知はあったが、訓練の時間や区域などの具体的内容はなかった」と言い方を変えたとの報道に関し、日本は自らを挑発者から被害者に見せかけ、高市首相の台湾関連発言がもたらした深刻な結果から人々の目をそらそうとしているのではないかと表明した。
蔣氏は次のように述べた。中国の空母「遼寧」艦隊の101艦は6日、艦載機の飛行訓練を通知し、日本の116艦が受信を確認した。その後、101艦は約6時間の飛行訓練を主に空母の南側エリアで午後3時に開始すると改めて通知し、116艦も再度受信を確認した。このような状況にもかかわらず、日本は航空機を派遣して中国側の訓練海空域に何度も進入させ、騒ぎを起こした。飛行の安全を脅かした一切の責任は日本が負うべきである。
日本は自国民を再三欺き、国際社会を誤った方向に導き、中国の通常の軍事訓練をいわゆる「安全脅威」としてあおり、自らを挑発者から被害者に見せかけている。高市首相の台湾関連の誤った発言がもたらした深刻な結果から人々の目をそらそうとしているのではないかと疑わざるを得ない。戦後体制を打破し、軍事的緩和を図り、軍国主義の幽霊を復活させるための口実を作ろうとしているのではないか。われわれは日本に対し、現在の中日関係の困難な問題を直視し、確実に反省して誤りを是正するよう強く促す。事実から目をそらし、論点をすり替え、逆に開き直るいかなる卑劣な行為や政治的操作も成功することはない。