
満洲里道路口岸から出国するTIR(国際道路輸送)車両。(資料写真、フフホト=新華社配信)
【新華社フフホト12月10日】中国内モンゴル自治区満洲里市の道路口岸(通関地)をこのほど、国際道路運送手帳による担保の下で行なう貨物の国際運送に関する通関条約(TIR条約)に基づく国際道路輸送車両に取り付けられるTIRプレートを付けた1台のトラックが、220万元(1元=約22円)分のレンズアダプターを積んで出境した。これは満洲里税関が監督・管理を行った今年2千台目のTIR車両であり、同口岸の記録を再び塗り替えた。
1~11月に満洲里税関を通過したTIR車両は前年同期比2・8倍の1968台で全国の6割に迫り、輸送貨物の価格は5・4倍の25億6600万元に上った。
TIRはTIR条約に基づくグローバルな通関円滑化制度で、従来の道路輸送に比べ、全行程が1度の申告で済み、国境で貨物を積み替える必要がないという特徴を持つ。通関地での貨物積み替えや検数にかかる時間を減らし、企業の輸送コストを削減できる。(記者/哈麗娜)