中国・西部陸海新ルートの複合一貫輸送量、累計255万TEU超す

中国・西部陸海新ルートの複合一貫輸送量、累計255万TEU超す

新華社 | 2025-12-09 15:58:00

重慶市奉節県で出発を待つ「西部陸海新ルート」の越境道路定期便。(重慶=新華社配信)

 【新華社重慶12月9日】中国西部から広西チワン族自治区の北部湾などを経由して世界各地につながる国際物流ルート「西部陸海新ルート」の活用が進んでいる。重慶で11月に開かれた「2025陸海新ルート水運企業大会」によると、鉄道と海上輸送を組み合わせた複合一貫輸送による貨物輸送量は2017年の運用開始から累計255万9千TEU(20フィートコンテナ換算)に上った。

 西部陸海新ルートは、重慶を運営の中心、西部各省・自治区・直轄市を重要な結節点とし、鉄道、海運、道路など多様な輸送手段を組み合わせて世界各地と結ぶ。広西チワン族自治区や雲南省の沿海部・国境地帯にある通関地が出入国地点となる。

 19年に発表された「西部陸海新ルート全体計画」は、効率的で利便性が高く、環境負荷の少ない安全な物流ルートを25年までにほぼ整備する目標を掲げた。海上・鉄道複合一貫輸送によるコンテナ輸送量としては25年に年間50万TEUを見込んでいたが、今年9月には初めて100万TEUを突破し、開通初期の約110倍に拡大した。127カ国・地域の581港につながり、電子製品、自動車・部品、機械、食品など数十種類の1300品目を超える貨物を扱う。

 今年1~10月に重慶を発着して同ルートを経由した貨物量は前年同期比33%増の27万2300TEU、貨物総額は27%増の489億6200万元(1元=約22円)となった。

 重慶市政府口岸(通関地)物流弁公室の李顔(り・がん)副主任は、全体計画の発表以降、ルートの運営支援能力は大きく向上し、地域間の接続レベルも着実に高まっていると指摘。「ハブ経済という新たな成長エンジンが形成されつつあり、総合サービス機能も強まっている。西部の製品が山や海を越えて世界市場へ進出する流れが本格化し、『ルート+貿易+産業』の好循環が生まれつつある」と述べた。

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