中国・西部陸海新ルート、定期列車の累計貨物輸送量500万TEU超す

中国・西部陸海新ルート、定期列車の累計貨物輸送量500万TEU超す

新華社 | 2025-12-03 10:41:30

11月29日、広西チワン族自治区北部湾港の欽州自動化ふ頭。(欽州=新華社配信/何家海)

 【新華社南寧12月3日】中国西部から広西チワン族自治区の北部湾などを経由して世界各地につながる国際物流ルート「西部陸海新ルート」では、定期列車の貨物輸送量が11月29日時点で累計500万TEU(標準コンテナ換算)を超え、500万3千TEUに上った。特に今年に入ってからは130万TEU以上と前年同期比55・3%増加し、力強い増勢を維持した。中国国有鉄道会社の中国国家鉄路集団傘下で広西チワン族自治区南寧市に本社を置く中国鉄路南寧局集団が11月30日、明らかにした。

 西部陸海新ルートは北側がシルクロード経済ベルト、南側が21世紀海上シルクロードに接続している。長江経済ベルトとつながり、地域の調和のとれた発展枠組みの中で重要な戦略的地位を占める。2019年8月に正式に国家戦略に格上げされた。

 国鉄南寧局傘下の広西沿海鉄路公司の鍾朝文(しょう・ちょうぶん)輸送・マーケティング部副主任は「100万TEUを達成するまで4年以上かかったが、そこから500万TEUまでは240日余りしかかからなかった。輸送量の伸びは持続的に拡大し、新ルートの力強い発展の活力と影響力を示している」と語った。

 ここ数年、新ルートを走る定期列車の最終目的地が絶えず広がり、利用する船会社と港湾、輸送貨物の品目の全面的な増加を実現している。定期運行路線は19年の2路線から25年には26路線に増加し、四川省成都、重慶、貴州省貴陽など南西部の都市と、広西チワン族自治区の防城港、欽州、広東省湛江などの港湾都市をつないでいる。

 広西沿海鉄路公司欽州港東駅の趙堅(ちょう・けん)副駅長によると、今年はタイ、モザンビーク、インドネシアなどの国からの紙パルプ、スポジュメン(リシア輝石)、ゴムなどの輸入品の伸びが大きく、重慶の発電ユニット、広西の自動車部品などの輸出品が明らかに増加した。駅は輸送組織の最適化に取り組み、今年は1日当たりの荷役作業数の記録を6回も更新し、最大で1405車両になった。

 今では経済的で高効率、便利でグリーン(環境配慮型)、安全な西部陸海新ルートがひとまず整備され、中国南西部を縦断する物流の大動脈が形成されている。今年1~9月の西部地域の新ルート経由の貿易額は6115億元(1元=約22円)に上り、同地域の貿易額の伸びを3・4ポイント押し上げた。

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