
【新華社モスクワ12月3日】中国の王毅(おう・き)共産党中央政治局委員・中央外事工作委員会弁公室主任は2日、ロシア・モスクワで同国のショイグ安全保障会議書記と共同議長を務め、第20回中ロ戦略安全保障協議を行った。双方は、両国の戦略的安全保障上の利益に関わる重大問題について全面的で踏み込んだ意見交換を行い、新たな共通認識に達し、戦略的相互信頼をいっそう深めた。また、両国首脳が戦略安全分野で達した重要な共通認識を着実に実施し、戦略的協力をより高い段階へ引き上げていくことで合意した。
双方は日本に関わる問題について戦略レベルで立場をすり合わせ、高度な共通認識に達した。命と血で勝ち取った第2次世界大戦勝利の成果を断固として守り、植民地支配と侵略の歴史を書き換えようとするいかなる誤った言動も拒絶し、ファシズムと日本軍国主義の復活を図る動きに断固反撃することで一致。大国としての、また国連安全保障理事会常任理事国としての中ロ共通の責任を担い、世界の平和と安全を守り、歴史の真相と国際正義を守るとの認識を確認した。