
ジャスミン茶を入れる「福州ジャスミン茶香りづけ技法」の市級代表的伝承者の厳錦華(げん・きんか)さん。(福州=新華社記者/郭圻)
【新華社福州12月3日】中国福建省福州市で1~3日に開かれた華僑・華人の人材交流イベント「第3回中国僑智発展大会」では、地元福州の名産物であるジャスミン茶の入れ方を実演するパフォーマンスが行われ、多くの来場者の関心を集めた。
福州ではジャスミン茶の香り付けが盛んで、「茶は見えるが花は見えない」と言われる独特な香りづけ技法が伝わる。ジャスミンの花が放つ香りを茶葉に十分に吸着させ、茶の味わいと花の香りを調和させるのが特徴だ。
中国茶は2022年、「中国伝統製茶技術とその関連習俗」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。国家級無形文化遺産である福州ジャスミン茶の香りづけ技法は、その登録に際して挙げられた代表的な項目の一つでもある。

福州市閩榕茶業のジャスミン花栽培拠点。(福州=新華社配信)

ジャスミン茶を制作する「福州ジャスミン茶香りづけ技法」の国家級代表的伝承者の王徳星(おう・とくせい)さん。(福州=新華社配信)

中国僑智発展大会の会場で披露されたジャスミン茶の入れ方の実演。(福州=新華社記者/郭圻)