【新華社北京11月30日】中国の呉江浩(ご・こうこう)駐日大使は30日付の「人民日報」に「『一つの中国』原則と戦後国際秩序を断固擁護する」と題した署名入りの文章を寄せ、台湾問題、中日関係および関連する問題について立場を表明した。要旨は次の通り。
80年前、中国人民抗日戦争が偉大な勝利を収め、日本は降伏文書に署名し、カイロ宣言、ポツダム宣言など台湾を中国に返還することを規定した国際法文書を正式に受諾した。中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年に際し、日本の現職の指導者が台湾を巡り露骨な挑発的発言を強行し、武力による威嚇や戦争を叫び、今日に至るまで誤りを認めず、撤回を拒否していることは、国際法と国際関係の基本準則、戦後の国際秩序、中日関係の政治的基盤を著しく破壊するものである。
台湾は古来より中国領土の不可分の一部である。「一つの中国」原則の厳守は、日本が厳格に履行しなければならない政治的約束であり、逃れることのできない国際法上の義務である。1972年の中日共同声明において、日本政府は中華人民共和国政府を中国の唯一の合法政府として明確に承認し、台湾が中国領土の不可分の一部であるとする中国政府の立場を十分に理解、尊重し、「ポツダム宣言第8項に基づく立場を堅持する」と表明した。78年に両国は平和友好条約を締結し、「中日共同声明が両国間の平和友好関係の基礎であり、共同声明に示された諸原則は厳格に遵守されなければならない」と明確に指摘、中日関係に法的規範を確立した。
台湾問題は中国の内政であり、「一つの中国」原則は国連総会第2758号決議により権威をもって確認された国際的、普遍的な共通認識である。どのような方法で台湾問題を解決し、国家統一を実現するかは中国人自身が決めることで、他人の口出しは許されない。中国政府と人民が国家主権と領土の一体性を守り抜く決意と能力は揺るがない。歴史を逆行させ、台湾海峡に武力介入し、台湾を中国から分裂させようとする企ては必ず正面から痛撃を受ける。
中日関係の安定的発展は、強固な政治的基盤の上にのみ築かれる。現在、日本にとって唯一の正しい方法は、誤った不合理な発言を直ちに撤回し、実際の行動によって徹底的に誤りを認め、是正することだ。ごまかして乗り切ろうとするいかなる企みも成功することはない。誤りの上に誤りを重ねるいかなる行動も、より深刻な結果を招くだけである。