
中国外交部の郭嘉昆報道官。(北京=新華社配信)
【新華社北京11月27日】中国外交部の郭嘉昆(かく・かこん)報道官は27日の記者会見で、日本の高市早苗首相が26日の党首討論で、「中日共同声明」や「中日平和友好条約」などの2国間文書で明確に言及され、十分な国際法上の効力を持つ「カイロ宣言」と「ポツダム宣言」に触れず、違法かつ無効な「サンフランシスコ平和条約」だけを強調したことに関し、「誤りに誤りを重ねるものだ」と批判した。
郭氏は次のように述べた。高市氏は今日に至るまで誤りを改めず、中日間の四つの政治文書の精神が定めた両国関係の政治的基礎を引き続き損ない、国連の権威を無視し、戦後の国際秩序と国際法の基本原則に公然と挑み、さらにはいわゆる「台湾地位未定論」を喧伝(けんでん)しようとしている。これは誤りに誤りを重ねるものであり、中国は断固として反対し、国際社会も強い警戒を払うべきである。中国は日本に対し、確実に誤りを正し、発言を撤回し、中国に対する約束を実際の行動で示すとともに、国連加盟国として当然果たすべき義務を行動で履行するよう改めて促す。