中国・河北省東山頭遺跡の発掘 紅山文化研究に新証拠

中国・河北省東山頭遺跡の発掘 紅山文化研究に新証拠

新華社 | 2025-11-27 10:00:15

東山頭遺跡で見つかった積石塚の平面図。(承徳=新華社配信)

 【新華社承徳11月27日】中国河北省平泉市の東山頭遺跡(新石器時代紅山文化期)で行われた発掘調査についての専門家検証会と成果発表会がこのほど、同省承徳市で開かれ、4年間の調査で遺跡の配置や構造がほぼ明らかになったほか、各種遺構69カ所と土器・石器・玉器など100点余りの遺物が見つかったことが示された。

 遺跡は平泉市台頭山鎮にあり、年代は約5500~5300年前。河北省文物考古研究院や承徳市文物局など合同発掘チームが2022年から全面的な調査を実施し、計2400平方メートルを発掘した。

 積石塚墓エリアと祭祀(さいし)エリアに分かれており、二つの文化層の堆積が確認された。下層は東南部が長方形の積石塚墓エリア、西北部が祭祀エリアで、上層は積石塚の面積が拡大して構造も長方形から円形に変化し、塚の南東部が祭祀エリアとなっていた。

 河北省文物考古研究院の胡強(こ・きょう)副研究館員によると、石を積み上げて作った地母像や木製蓋板、石槨(せっかく)、木棺からなる地下墓、穴を掘って供物を入れる「坎祭(かんさい)」遺構など重要な遺構が発見されたほか、墓から紅山文化では初の事例となる副葬品の男女像が見つかった。

 紅山文化は、中国北方地域の新石器時代後期の文化で、約6500年前に形成され、約5800年前に王権が確立した「古国」文明の段階に入ったとされる。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。