
【新華社東京11月27日】日本の石破茂前首相は26日、東京で講演し、高市早苗首相の台湾に関する誤った発言を再び批判し、安定した日中関係構築の重要性を強調した。毎日新聞が報道した。
石破氏は、1972年の日中国交正常化以来、日本の歴代政権は台湾を自国の一部とする中国の立場を理解、尊重してきたと表明し、これは変えてはならないことであり、これまで慎重に対処してきたと語った。
また、日中両国が円滑な外交を維持することの重要性を改めて強調し、日本が食品やレアアース、医薬品などを中国からの輸入に大きく依存しているとも述べた。
高市氏は7日の国会答弁で「台湾有事」を巡り、日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」になり得ると発言し、直ちに国内各界の強い批判を引き起こした。石破氏は23日に出演したニュース番組で、高市氏の発言が日中関係の悪化を招いたことを批判。歴代政権が「注意しながら、注意しながら」日中関係をマネジメントしてきたとコメントし、現政権も日本の長年にわたる基本的な立場を十分に認識し、今後の政策推進において慎重さを保つべきだとの考えを示していた。