中国山東省の黄河沿岸に渡り鳥が飛来

中国山東省の黄河沿岸に渡り鳥が飛来

新華社 | 2025-11-25 01:36:00

13日、黄河デルタ国家級自然保護区を飛ぶ渡り鳥。(済南=新華社記者/朱崢)

 【新華社済南11月25日】中国山東省菏沢市東明県の黄河河川敷にこのほど、ガンなどの渡り鳥2万羽余りが飛来した。県内の河道は76キロ、砂州は1万ヘクタール超に及ぶ。近年は緑化事業を継続的に推進し、総延長60キロ余り、総面積500ヘクタール余りの生態緑地帯が完成。河流を穏やかに保ち、渡り鳥にすみかを提供している。

 下流に位置する同省東営市墾利区の黄河デルタ国家級自然保護区では、サギが群れを成して舞っている。保護区管理委員会生態モニタリングセンターの趙亜傑(ちょう・あけつ)副主任は、地元ではイネ科植物ヒガタアシの除去、ホソバハママツナの回復、生態系維持のための補水など体系的な対策により、淡水湿地の面積が2万ヘクタール以上で安定していると説明した。

13日、黄河デルタ国家級自然保護区の湿地で羽を休めるサギ。(済南=新華社記者/朱崢)

 中国水利部黄河水利委員会に所属する山東黄河河務局の担当者は、2008年から同委員会が黄河デルタ湿地への人工的な補水を計画的に実施しており、黄河口自然保護区への補水量が累計16億5200万立方メートルに上っていると紹介した。保護区は良好な環境により、毎年100万羽近くの鳥の越冬地または定住地となり、人と自然の調和と共生を象徴している。(記者/高天)

山東省菏沢市東明県の黄河河川敷を飛ぶヒシクイ。(済南=新華社配信)

山東省菏沢市東明県の黄河河川敷を飛ぶガン。(済南=新華社配信)

13日、黄河デルタ国家級自然保護区を飛ぶシュバシコウ。(済南=新華社記者/朱崢)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。