中国外交部「日本は発言撤回を意図的に避けている」

中国外交部の毛寧報道官。（北京＝新華社配信）

　【新華社北京１１月２５日】中国外交部の毛寧（もう・ねい）報道官は２５日の記者会見で、日本政府が同日に、高市早苗首相が「台湾有事」を「存立危機事態」になり得るとした国会答弁について「政府の一貫した立場を変えるものではない」とする答弁書を閣議決定したことに関し、日本が問題の本質に触れないのは、中国が求める発言撤回を意図的に避けようとしているからだと指摘した。

　毛氏は次のように述べた。日本側は「一貫した立場」「立場は変わっていない」という政府の見解を繰り返しているが、われわれは日本に対し、日本側の言う「一貫した立場」の具体的中身は何なのか、完全かつ公に説明できるのかと明確に問いかけている。

　日本が「立場は変わっていない」と繰り返すのみで、問題の本質に触れないのは、中国が求める誤った言論の撤回を意図的に避け、曖昧にして乗り切ろうとしているからである。国際社会は、日本がわが身を振り返り反省し、誤りを是正する誠意と行動があるのか疑わざるを得ない。