
新疆ウイグル自治区の阿拉山口駅を出発する中欧班列。(資料写真、ウルムチ=新華社配信)
【新華社西安11月24日】中国国家鉄路集団はこのほど、中国と欧州を結ぶ国際貨物列車「中欧班列」の第4次時刻表を発表した。河南省鄭州-ドイツ・ハンブルクなど7路線が加わり、国内9都市と欧州6都市を網羅。路線は計17本、運行本数は年間千本以上となった。
新路線は鄭州-新疆ウイグル自治区阿拉山口-ハンブルク、陝西省西安-新疆コルガス-チェコ・プラハ、山東省済南-阿拉山口-ハンガリー・ブダペスト、重慶-阿拉山口-ブダペスト、西安-阿拉山口-ブダペスト、湖南省長沙-コルガス-ポーランド・ポズナン、河北省石家荘-内モンゴル自治区エレンホト-ポーランド・ワルシャワで、輸送時間は通常の中欧班列と比べ大幅に短縮される。
時刻表に記載された中欧班列は、沿線各国が合意した列車番号、路線、頻度で、既定の始発時間、口岸(通関地)、到着時間に基づき運行される。輸送効率が安定し、品質と収益性、安全性を高めることができ、国際サプライチェーン(供給網)、産業チェーンの安定的で円滑な運用につながる。
中欧班列は「一帯一路」共同建設の重要な担い手として、ユーラシア大陸をまたぐ物流網の構築を加速させている。国内では西安など14カ所の集荷センターが効率的に運営され、「拠点から拠点」「ハブからハブ」の輸送を実現。ドイツ・デュイスブルクなど主要都市の機能も継続的に強化され、欧州26カ国232都市とアジア11カ国100都市以上を結ぶサービス網を形成している。
中欧班列の取り扱い貨物は中国の新エネルギー車(NEV)や太陽光発電製品など「新三様」(新たな定番3品目)、欧州の特産品など計53品目、5万種類以上に広がり、沿線諸国に着実な発展の機会をもたらしている。