
9日、第15回全国運動会開会式の開始前に観客席で「広州応援ダンス」を披露するボランティアたち。(広州=新華社配信)
【新華社広州11月23日】中国広東省と香港・マカオ両特別行政区の3地域で開かれた第15回全国運動会(11月9~21日)は、盛大な開会式から熱気あふれる競技場まで、多くのボランティアが活躍した。ボランティアたちはエメラルドグリーンのユニフォームを着ていることから、人々から親しみを込めて「小さなイルカ」と呼ばれた。彼らは専門的かつきめ細やかな働きで円滑な大会運営をサポートし、若者ボランティアの風格を示した。
大会は、初めて3地域が共催する国家級スポーツ大会で、各地域の若者たちが交流と融合を深める貴重な機会にもなった。

19日、観客の子どもとハイタッチするボランティアたち。(広州=新華社配信)
開幕式で観客席の緊急対応を担当した広州中医薬大学在学中の香港出身のボランティア、肖研馨(しょう・けんけい)さんは「香港での地域ボランティア活動から今大会会場までの経験は、忘れがたい成長の機会になった」と語った。「小さなイルカ」は全国各地から集まった若者たちで、ボランティア活動を通じて交流を深め、熱意にあふれた若者の明るく力強い姿が世界に伝わることを期待するとし「私たちは広州大学生の風格と3地域の若者の連携と協力の精神を示したい」と述べた。

19日、観客を案内するボランティア。(広州=新華社配信)
全国運動会と全国障害者スポーツ大会の海珠区ボランティア活動チーム「新彩広州」の呉潔芝(ご・けつし)隊長は「華やかな競技会場の外で市民や観光客の体験を生み出しているのは、街中で活動するボランティアたちだ」と強調。数カ月前からチームメンバーを率いて都市ボランティア活動に取り組んできたという。呉さんは「私たちの活動が、観客や観光客に広州の若さと温かさを伝えるものであればうれしい」と話した。
全国運動会と12月に開催される全国障害者スポーツ大会の期間中、広州市では都市ボランティア1万8千人がサービス拠点で活動し、都市文化を伝える「広州の案内人」として、街の魅力と大会の意義を発信する。(記者/鄧瑞璇、李慶招)