
ネットユーザーのコメントのスクリーンショット。(北京=新華社配信)
【新華社北京11月23日】日本の高市早苗首相の公式X(旧ツイッター)アカウントに批判的なコメントが相次いでいる。中国台湾をめぐる発言が国内外で反発を招く中、外交姿勢や経済運営、社会政策に対する不満や不信が広がり、発言の撤回や辞任を求める声も強まっている。
高市氏のアカウントには「あなたのせいで日本列島は危機にさらされている」といった書き込みが寄せられているほか、台湾をめぐる発言について「一刻も早く撤回し、無用な国際緊張の火消しをすべきだ」との指摘が多い。発言が安全保障に与える影響を懸念した「戦争する気か」「台湾有事になったらあなたがまず前線へ」といったコメントも見られる。
国家間の合意に反するとの批判も見られ、「中国の人々を傷つけたことを日本人として申し訳なく思う」と中国側への配慮を求める投稿もある。「国益を損ねた責任を取り辞任すべきだ」と退陣を促す声もあり、「#高市早苗は総理の器にあらず」といったハッシュタグが付けられている。
経済面への影響を不安視する声も出ている。中国が日本への渡航に注意喚起をしたことや一部日本産品の輸入制限に触れ、「責任はどう取るのか」と問う投稿があるほか、「ホタテ業者が打撃を受けている」「円安で中小企業は限界だ」といった意見も寄せられている。財政政策に関して「国民は政府のATMではない」と透明性の不足を指摘する書き込みもあった。
社会政策や生活に関する不満も目立つ。国会議員の歳費を月5万増額する案が取り沙汰されたことについては「国民生活の改善は口先だけ」と批判するコメントが投稿された。新政権が掲げる外交・安保や経済政策に対しては「国民を置き去りにしないでほしい」「不安しかない」といった声があり、高市氏への不信感の深さをうかがわせる。(記者/彭純、許芸潁)