中欧班列の運行本数、累計12万本に迫る

中欧班列の運行本数、累計12万本に迫る

新華社 | 2025-11-21 11:09:00

ドイツ・デュイスブルクから西安国際港駅に到着した「中欧班列」。(2023年7月10日撮影、西安=新華社記者/張博文)

 【新華社西安11月21日】中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」は、2011年の開業以来の運行本数が12万本に迫り、現在は欧州26カ国の232都市、アジア11カ国の100数都市に通じている。陝西省西安市で18日に開催された第2回中欧班列国際協力フォーラムで明らかになった。

 現在、東、中央、西の3ルートが運行され、カスピ海、黒海などを越える南ルートの開拓が進み、中国西部地域と東南アジアを結ぶ物流ルート「西部陸海新ルート」や、中国を横断する基幹水路「長江黄金水道」とシームレスにつながり、「多拠点、多路線、多方向」な立体的ネットワークを構築しつつある。

 フォーラムでは、「一帯一路」建設推進活動指導グループ弁公室と国有鉄道会社の中国国家鉄路集団が「中欧班列発展報告書(2025)」を発表した。報告書は、ベラルーシ、ドイツ、カザフスタン、モンゴル、ポーランド、ロシアなどの国が中欧班列の運営に深く関わり、カザフスタンのアルマトイ、ロシアのモスクワ、ベラルーシのミンスクなどは中欧班列の重要な拠点都市になっているとした。

 中欧班列の輸送貨物は現在、53部門の5万品目以上に拡大し、付加価値の高い自動車・同部品、機械設備、電子機器などは、中国が中欧班列で輸出する主要商品となっている。

 欧州から中国への輸送貨物は、機械・電気機器、貴金属、医療機器、食品、酒類などに広がり、中欧班列を通じて中国市場に流通する欧州の特色ある製品はますます増えている。中欧班列の24年末時点の貨物輸送額は4264億ドル(1ドル=約157円)に達した。

 ユーラシア大陸を往来する中欧班列は、貨物輸送だけでなく、発展のチャンスを撒いている。カザフスタン、ウズベキスタンなどの内陸国は中欧班列を利用して海へとつながり、中国の重慶、陝西省西安、河南省鄭州、湖北省武漢などの輸出志向型企業などの生産額はいずれも大幅に増加した。中欧班列の24年の貨物輸送額は13年の約34倍に拡大し、中欧貿易額に占める割合も0・4%から8・5%に上昇した。

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