
中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官。(北京=新華社記者/陳曄華)
【新華社北京11月19日】中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮(しゅ・ほうれん)報道官は19日の記者会見で、日本の高市早苗首相が行った台湾をめぐる発言を批判し、日本の行為の危険性や有害性を十分に認識するよう台湾の人々に呼びかけた。
朱氏は次のように述べた。高市首相が公然と行った台湾をめぐる挑発的な発言は、台湾海峡問題への介入を図り、抗日戦争勝利の成果を否定し、軍国主義の魂を呼び戻そうとするものだ。国際的正義への冒涜(ぼうとく)であり、戦後の国際秩序に対する露骨な挑発で、中日関係を大きく損なうもので、国際社会に強い疑問と懸念を抱かせずにはいられない。
台湾問題は中国の内政であり、いかなる外部勢力の干渉も許されない。日本側は直ちに中国への内政干渉をやめ、挑発や一線を越える行為をやめ、誤った道をこれ以上進むのをやめるべきだ。広範な台湾同胞が日本の行為の危険性と有害性を十分に認識し、われわれと共に、あらゆる「台湾独立」分裂行為や外部からの干渉を断固として打ち破り、中華民族の共通のふるさとを守り、中華民族の根本的利益と自身の安全・福祉を守ることを希望する。
朱氏はさらに、台湾地区指導者の頼清徳(らい・せいとく)が高市発言に同調したことについて次のように指摘した。台湾海峡情勢の緊張の根源は、民進党当局が「台湾独立」分裂の立場に固執し、外部勢力と結託して「独立」の挑発を企てていることにある。近頃は多くの外国メディアや専門家、学者が、頼清徳当局が軽率かつ無謀な「独立」の挑発を繰り返し、台湾海峡の「平和の破壊者」「トラブルメーカー」になっていると批判している。
民進党当局に対し、「外国頼みの独立」は徒労に終わる幻想に過ぎないと厳しく警告する。外部勢力と結託して「独立」を図るいかなる行為も正面からの痛烈な反撃を受けるだろう。祖先を忘れ、民族に背く者は、いずれ恥辱の記憶として歴史に刻まれることになる。