広州市白雲区にある果物販売店の運営センターで、到着したばかりのマレーシア産ドリアンを見せる従業員。(10月17日撮影、広州=新華社記者/鄧華)
【新華社重慶11月19日】中国税関総署はこのほど、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が農産物・食品貿易で大きな成果を収め、今年1~10月の農産物・食品貿易額は前年同期比8・9%増の513億ドル(1ドル=約155円)に上ったと明らかにした。うち中国がASEANから輸入したドライフルーツ・生鮮果物は100億ドルを超え、世界からの輸入全体の3分の2以上を占めた。
税関総署の孫梅君(そん・ばいくん)署長によると、ASEANは8年連続で中国最大の農産物・食品貿易相手としての地位を維持し、長年にわたり中国最大の農産物・食品輸出市場と第2位の輸入元の座を守っている。
中国は2021年の中国・ASEAN対話関係樹立30周年記念サミットで、今後5年間にASEANからの良質な農産物1500億ドルの輸入を目指すことを打ち出した。孫氏は「22年から25年10月までの累計輸入額は1412億ドルとなり、すでに目標の94・0%を達成した」と明らかにした。
税関の統計によると、中国とASEANの経済貿易往来はここ数年好調な増勢を維持し、1~10月のモノの貿易額は8・2%増の8627億ドルとなった。
中国ASEAN自由貿易協定(CAFTA)3・0版改訂議定書がこのほど正式に調印された。孫氏は「中国はASEAN各国と共に、改訂議定書の発効・実施を契機に、農産物・食品貿易の質の高い発展に全力で取り組み、より高いレベルの互恵・ウィンウィンを実現し、より緊密な中国ASEAN運命共同体の構築に一層大きな貢献をしていきたい」と語った。