
青島市西海岸新区の社会福祉センターで、リハビリ訓練を受ける高齢者。(11月4日撮影、青島=新華社記者/王凱)
【新華社青島11月17日】中国山東省青島市はここ数年、高齢者介護サービス関連の政策を集中的に打ち出し、シルバー向け事業・産業の協調的発展を促進、「シルバー経済」の新たなエコシステムを構築している。
同市の西海岸新区には市の重点民生プロジェクトの社会福祉センターがあり、同区政府が主導し、瑞源控股集団が投資、建設している。敷地面積28ムー(1ム=15分の1ヘクタール)、建築面積約4万平方メートル、ベッド数1160床で、第1期は500床でスタートし、現在、高齢者400人余りが入居している。

青島市西海岸新区の社会福祉センターで散歩する高齢者。(11月4日撮影、青島=新華社記者/王凱)
歩洪慶(ほ・こうけい)センター長によると、センターは医療と高齢者の生活エリアを有機的に結合させている。内部には介護施設、高齢者大学、職業技術訓練学校など付属施設が設置され、医療サービス、高齢者教育、人材育成の機能を一体化している。健康評価センター、リハビリ理学療法センターなどの機能エリアを備え、高齢者に生活介護、レジャー・娯楽、医療・看護、中医学(中国の伝統医学)による健康管理、ターミナルケアなどのサービスを提供する。
データによると、現在同市の60歳以上高齢者の常住人口は同省最多の238万人で、高齢者人口の割合は23・8%に達している。同市には現在、高齢者介護施設が293カ所、施設ベッド数が4万6千床あり、「15分高齢者介護サービス圏」がほぼ形成されている。2024年、同市の高齢者養護サービスの売上高は15・8%増加した。

青島市西海岸新区の社会福祉センターで、日向ぼっこする高齢者。(11月4日撮影、青島=新華社記者/王凱)
同市は3年間の行動計画を通じて、27年までに同市のヘルスケア産業の生産額1千億元(1元=約22円)達成を目指している。(記者/王凱)

青島市西海岸新区の社会福祉センターで、診察を受ける高齢者。(11月4日撮影、青島=新華社記者/王凱)

青島市西海岸新区の社会福祉センターで、日向ぼっこする高齢者。(11月4日撮影、青島=新華社記者/王凱)