
【新華社東京11月15日】中国の呉江浩(ご・こうこう)駐日大使は14日、日本の船越健裕外務事務次官と会い、高市早苗首相による中国に関する誤った言動について、厳正な申し入れと強烈な抗議を行った。
呉大使は次のように述べた。高市首相が国会答弁で台湾に関して露骨に挑発的な発言を行ったことは、基本的常識を逸脱し、中国のレッドラインを越え、武力で威嚇し、戦争をあおるものである。誤りを認めず、発言の撤回を拒否し、悪影響を解消しようとしないのは、完全に情勢判断を誤っており、身の程知らずである。関連の発言は中国内政への乱暴な干渉で、国際法と国際関係の基本準則に著しく背き、戦後の国際秩序を大きく損なっている。「一つの中国」原則と中日間の四つの政治文書の精神に対する重大な違反で、中日関係の政治的基礎を深刻に破壊している。中国はこれに強い憤りを表明し、断じて容認せず、厳正な申し入れと強烈な抗議を行う。
台湾は中国の台湾である。台湾問題は中国の核心的利益の中の核心だ。台湾問題をどのような方法で解決し、国家統一を実現するかは中国人自身が決めることで、いかなる外部勢力の干渉も許さない。中国は最終的に統一され、統一は必然である。日本の為政者が台湾海峡問題に武力介入するとわめき立て、中国の核心的利益にあからさまに挑戦するのは、中国分裂を企てる戦車に自らを縛り付け、自らを後戻りできない道へ向かわせるものだ。
今年は中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年で、台湾光復(日本の植民統治からの解放)80周年でもある。日本はかつて台湾を植民地として支配し、筆舌に尽くしがたい罪を犯した。日本の軍国主義はかつて、いわゆる「存立危機」を理由に何度も対外侵略を起こし、最終的には恥ずべき失敗に終わった。われわれは日本に警告する。今日の中国はもはやかつての中国ではない。日本が大胆にも台湾海峡情勢に武力介入するなら、それは侵略行為となり、中国は必ず正面から痛撃を加える。中国は日本が歴史を深く反省し、悪質な発言を撤回し、一線を越える挑発をやめるよう強く促す。さもなければ、一切の結果は日本側が責任を負うことになる。